彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「本当に・・・お前が、あの真田瑞希から後継者指名された凛道蓮、か?」




遠慮気味に、確かめるように聞かれた。

完全に疑ってかかっているので、はっきりと言ってやった。





「事実です。僕が龍星軍4代目総長、凛道蓮です。」

「えっ!?」





そう答えたら、ますます可児は、困った顔で私を見る。



「マジか!?おい、ちょっと・・・どこの中坊だよ?」

「創立記念日で休みだと言う中学校の生徒じゃないですよ。」

「具体的に否定するなよ!?むしろ、そう言うことで、本当だと思われるぞ!?なんつーか、あれだなぁ~こいつが、あの龍星軍の頭って、あれだなぁ~?」




その言い方に、カチンときたので、ポーカーフェイスに答えた。




「僕、中坊じゃないです。それと、人間をアレという人は、頭がアレって聞きました。」

「ああん!?アレってなんだ、アレって!?」

「だから、バカ的な意味ですよ。おたく、あれですね~」

「もろ、バカって言いやがったな!?そこは、遠まわしにバカって言えよ!言っちゃダメだけどよ!」

「いや、こっちが言おうとすることを、理解してるならいいですよ。バカじゃないって証明されてるんで。なので、バカは取り消してあげます。」

「何様だ小僧!?なにこいつ!?ものすごくムカつくガキだな・・・!!」




私をニラんで舌打ちすると、可児という坊主は、辺りを見渡しながら言う。




「それで尾村さんはどこにいんだよ?4代目とリアル大戦中って聞い~?」

「あ!?動かないでください!」





その言葉にハッとする。

急いで、こっちへと進んでくる坊主に私は言った。




「お坊さん、殺生(せっしょう)はよくありません。仲間を思うなら、僕の方へ来ないでください。」

「誰が坊主だ!?よく見ろ!俺の頭は五分刈りだろう!?」

「五分刈りさん、こっち来ないでください。」

「髪型で呼ぶな!可児ってんだよ!なによ、オメー?道具にビビって、いまさら命乞いでもする気か~!?」




私の言葉を無視すると、余裕のある顔で笑う。

そして、来ないでと言ったのに、私との距離を縮めてきた。

仕方ないので、円城寺君付きで数歩下がった。