彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


彼らは、私を見るなり聞いてきた。





「コラ!なんだオメーは!?」

「ご覧の通りです。」

「「「だあああああああ!!」」」




ありのままに答えたら、その連中はズッコケた。




「なんだその返事!?」

「わからないから、聞いてんだろうっ!?」

「失礼しました。あなた方は、どちら様ですか?」

「だから、質問に質問で返すなよ!」

「むしろ、オメーが誰だよ!?この私服野郎!」

「円城寺君、誰?」

「って、俺に聞くのかよ!?」




うるさい人達だと思いながら、スパーリングをしていた相手に聞く。

それに円城寺君だけじゃなく、聞いてきた男子生徒達もツッコむ。




「おいおい!オメー、俺らは無視かよ!?」

「そこは普通、聞いてきた俺らに聞くだろう!?」

「いや、知らない方に馴れ馴れしく聞くのは、ちょっと失礼かと思いまして・・・」

「なにこいつ!?意外と礼儀正しい!?」

「それが、円城寺に話を振った理由かよ!?」

「あと、面倒くさいっていうのもありますね。」

「そうでもないぞ!不真面目めだ、こいつっ!」

「それで?こちらの方々はどちら様ですか?お知り合いですか?2年生ボスも倒した1年生ボスの円城寺大河君?」

「嫌味か、オメーは?まぁ、知ってはいるけどよ・・・・」




ぶーぶー文句を言う連中をシカトして聞けば、ため息交じりに円城寺君は言った。



「・・・・オメーが倒した尾村の仲間だ。」

「はあ!?倒しただ!?」




そっけなく円城寺君が言えば、敏感に彼らが聞き返す。




「尾村を倒したって、オメー・・・!?」

「ええ。そこに倒れてますよ。」


「なにっ!?」

「あ!?お、尾村!?」




3年ボスが寝ている場所を指させば、絶叫しながら尾村を囲む男達。




「尾村、尾村!おい!」

「おいいい!?マジか!?」

「完全に落ちてるぞ!?」

「だれがやった!?円城寺か!?」

「俺じゃねぇ。」

「はーい、僕です。」

「え!?お前!?」




円城寺君が誤解を受けてはいけないと思って、手を上げて答える。

これに3年生たちは戸惑う。

まるで、不審者を見る目で見られた。