「もうテメーは黙ってろカンナ!それというのも~~~全部この野郎っ!凛道蓮!!」
「えっ!?僕がなに??」
「オメーのせいだよボケ!俺をおちょくって遊びやがってぇ!もっときちんとしやがれ!!」
(別に遊んでる気はないんだけど・・・)
円城寺君の言葉を聞きながら、顔の真横にきた拳をよける。
その後で、攻撃してくる彼に言った。
「それもそうだね・・・円城寺君、悪いんだけど、俺もう帰るよ。」
「はあ!!?か、帰るだと!?」
「帰宅します。あ、サインもハンコもいらないから。」
「マジで宅配便気取りだな、テメー!?俺がこのまま、お前を帰すとでも思ってんのか!?」
「君がどんなに引き止めても帰るよ!だって・・・」
「なんだよ!?なんだってんだ!?」
もったいぶって言えば、拳が動くスピードが上がる。
それをかわしながら、緩む頬で言った。
「えへへへ~だってぇ~瑞希お兄ちゃんが待ってんだもーん!」
「えっ!?瑞希さん、来てんのか!?」
瑞希お兄ちゃんの名前が出た瞬間、円城寺君から私への攻撃は止む。
その顔を見れば、心なしか、羨んでいるように見えた。
(なんか気分が良い・・・)
「そうだよ♪俺、円城寺君にお弁当を届け終わったら、ご飯を食べる約束してんだ~」
「テメー!?マジかよ!?瑞希さんとご一緒って~何様だ!?」
「だから~ごく普通の一般人だよ~これから一緒に、瑞希お兄ちゃんのバイクに2ケツして、2人きりでランチなんだ~うふふふ!」
「ふ、二人っきりで、二ケツで、ランチぃぃぃ!?」
惚気る私の言葉に、とても何か言いたそうな円城寺君が、食いついた時だった。
「オラ、どけ!ガキ共!!」
「尾村、マジでやられたんか!?」
そう言いながら、黒板側のドアから人が入って来た。
第一印象で、ヤンキーだとわかる風貌(ふうぼう)だった。


