彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「殺す!カンナ共々しめる!」

「ええ!?なんで!?」

「きゃははは!こわーい!凛、後よろしく。」

「本当に何で!?カンナさんまで、ちょっと!?」




怒る円城寺君と、そんな彼に戸惑う私。

そして、笑ながら私の背中を押して離れるカンナさん。

押された先にいたのは、拳を震わせている円城寺君。




「死んだぞ凛道蓮!!大体お前、わけわかんねぇーんだよ!」

「わっ!?ちょっと、やめて!暴力反たーい!!」

「うるせぇ!くたばりやがれ!」




そうほえてから、円城寺君は私へと拳を向ける。

私は、彼が繰り出してくる拳をひたすらよけた。





「このガキ―!!」

「やめてよぉ~!」




ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュヒュン!!





気分はまるで、スパーリング中のボクサー。

当たらないように逃げる。




「よけてんじゃねぇぞ!?」

「当たったら、痛いじゃんかー!?」

「うおおお!!!ああ言えばこう言い、こう言えばああ言い!!」





短気な円城寺君と、組手のようなやり取りが続いた。






「・・・なんなんだ、あれ?」

「俺に聞くなよ。」

「きゃーはっはっはっ!やっぱり、凛は最高だわ!」




その様子を呆然と見つめる長谷川君と吾妻君。

そんな彼らの隣に、大爆笑しながら移動するカンナさん。





「大河~もっとステップ使って踏み込めー!」

「ええ!?ちょっと、カンナさん!?あおらないでよ!」


(いくら、円城寺君とは仲間だって言っても、それはないよぉ~!)





原因を作っておいて、他人事のようにエールを送りってきた。

これに不満をもらせば、意地悪く笑った後でカンナさんは言う。




「あははは!すねるなよ、凛!大河に負けるなよ~!ぶっ飛ばしちまえ!」

「ええっ!?ちょ!?どっちの味方!?」

「そういう奴だよ!この女はっ!!」




〔★凛はカンナに戸惑った★〕
〔★大河はそんなカンナに慣れていた★〕