「テメー!!凛道蓮相手に、浮かれてんじゃねぇーぞ!」
そう怒鳴ると、カンナさんめがけて、迷うことなく拳を振り上げた。
「あ!?ダメだよ!」
「うお!?」
それに危ないと感じて、反射的に動く。
カンナさんへと伸びてきた円城寺君の手を払う。
パアァァン!!
「痛っ!?」
とっさに、円城寺君の手のひらで叩いて、はねのける。
私の制止で手をひっこめた相手に、強い口調で注意した。
「何するんですか!?カンナさんに意地悪しないでよ!友達を何だと思ってるんだい!?」
「なっ・・・!?」
「僕のことが嫌いならそれでもいいけど、平気で仲間に手を上げないでよ!八つ当たりはダメだよ!?」
そう怒鳴れば、シーンと教室の中が静かになる。
突然、静かになったので、もしかしたら大きな声を出し過ぎたかもしれないと思ったけど・・・・
「ヒュー!さすが、凛!」
カンナさんの嬉しそうな声で、不安も消し飛んだ。
「お前、マジで男だな~!?あれぐれー、あたしの攻撃も防ぎやがれ!」
「え?ええ!?で、でも、喧嘩はよくないから・・・」
「ひゃはははは!喧嘩ね~うんうん!しねぇーから、安心しろよ!」
そう言って後ろから私を引き寄せると、ふふん!という顔で円城寺君に言った。
「わかったか、大河!?こういうところが、お前と凛の差なんだよ!短気起こしやがってよぉ~心が狭いんだよ、ばぁ~か!」
「くっ!?」
相手の欠点を指摘するだけでなく、ベロベロ~と舌を連続で出しながら挑発(ちょうはつ)するカンナさん。
これに円城寺君が――――――――
「凛道蓮殺す!!」
「へ?」
キレた。
怒りの矛先を、私へと向けた。


