彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「凛道蓮、テメー!どういうつもりだ!?」

「どうって?」

「散々こっちで探した時は見つからなかったくせに、探すのやめた途端に出てくるなんざ、どこまで性格がひねくれてんだよ!?」

「え?俺を探してくれてたの?」




予想外の言葉に、胸の辺りがぽかぽかした。




「う!?ばっ・・・馬鹿かよ!勘違いしてんじゃねぇぞ!」




少しだけ、声のトーンを上げて聞けば、私から視線をそらしながら口汚く円城寺君は言う。




「俺とオメーは顔見知り程度の間柄だ!ただでさえ、仲間だって勘違いされて大迷惑してんだよ!そんなオメーを、誰がオメー探・・・・!?」

「そうだ!探してたんだよ!」

「悠斗!?」




そう言って、円城寺君の言葉を否定したのは背の低い男子。

私と変わらないぐらいの背の男の子だった。





「あなたは・・・吾妻悠斗君?」

「長谷部悠斗だよ!秀とごっちゃになってる!!」

「え?秀って、長谷部修一君のこと?」

「だから、逆なんだよ!俺が、吾妻秀一!」




小さい悠斗君の隣から大きな男子生徒が出てくる。

その姿に思わず・・・




「わぁ・・・高いですね~180センチは超えてますか?」

「ああ、+5センチってとこだな。て、そうじゃねぇーよ。」




興味津々で聞けば、こちらへと前かがみになりながら吾妻君は言う。




「私服姿ってことは・・・お前、高校は行ってないのか?」

「え!?こいつ、中坊じゃないのか、秀!?」

「見た目で判断するな、悠斗。」

「あと、創立記念日で近所の中学校が休みだからってことも、無関係ですからね~?」

「わざわざ口にするあたり、疑われるぞ凛!」




何度も言われる前に先に言えば、後ろから私を小突きながら注意するカンナさん。




「カンナさん、痛い痛い。」

「嘘つくんじゃねぇーぞ!これぐれーで、痛いことあるかボケ!」





やめてほしくて言えば、ほっぺを引っ張られる。




「なんだよ、やり返せねぇーのか、フェミニストめ~?」

「ちょ、カンナさんてば、やめてよ~」





ギューギューと背中に張り付く彼女に困る。


だって・・・・




(お・・・・おっぱいが、背中にあたる・・・・!)




グラマーな彼女の両胸の感触。


同性同士でも、これは困る。