最初よりも強い力でビンタされる。
痛かったし、叩かれる理由がわからなかったので聞いた。
「うう・・・ひどいよ、カンナさーん!なんで叩くの?」
泣きごとに近い訴え。
「カンナさんにとって、僕ってどんな存在?僕のこと友達って言ってくれたのに・・・・嘘だったの・・・・!?」
「うう!?その顔やめろよ!捨て犬みてぇなキラキラ光線!!」
私の問いにひるみながらも、赤い顔で彼女は強く言う。
「つーか、どこの世界に、友達が友達を口説くんだよ!?なに考えてんだよ、馬鹿凛!」
「ええ!?口説いてないよ??でも、よかった~・・・!友達の部分は否定されなかった♪」
「あうっ!?う・・・うるせぇーんだよ、馬鹿!なめてんじゃねぇ!」
「うわ!?だから、なんで怒るのー!?」
ホッとしながら言えば、突き飛ばされて胸倉から手を退けるカンナさん。
代わりに、私の背後に回ると、背中をポカポカと叩きながら怒る。
「この女好きが!ばか、ばか、バカ男!!」
「お、落ち着いて、カンナさん!痛いよ~?」
・・・というのは、口だけど。
実際は、先ほどよりも力は弱かった。
なだめる私に、すねながら彼女は文句を言う。
「この野郎!のん気に弁当なんか届けに来やがってー!しかも、大河の弁当だぁ!?いくら、麗子母ちゃんの頼みでも、お前、お人よしすぎるぞー!?」
そう語る顔も優しくなっていた。
(よかった・・・・カンナさんの機嫌は直ったみたい・・・)
そんな思いもあって、私も笑顔で答えた。
「あはははは!ホント、やになるよね~?円城寺君絡みだと俺運び屋だもん。」
「て、てめぇ!俺を馬鹿にしてんのか!?」
カンナさんへの返事に、なぜか円城寺君が怒る。
「円城寺君?」
「大河!礼ぐれーは言えよ!凛は、オメーの飯を運んできたんだぞ?」
「頼んでねぇーよ!!つーか、オメーわけわからねぇーんだよ!?」
カンナさんの言葉を拒否すると、尾村に向けた顔で私を見る円城寺君。


