彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「コラ、凛!なんであたしは『さん』で、そっちが『ちゃん』付けなんだよ!?なめてんのか、テメー!?」

「ええ!?呼び方に怒ってる!?」

「そ、そうじゃねぇぞ!お前、普通に、か、考えてろ!大河のことも『君』付けで、あたしだけ『さん』だろう!?親しいはずが、他人行儀じゃねぇーか・・・!?」

「そっか。じゃあ、呼び方を変える。合わせるよ。」

「えええ!?ば、ばっきゃろー!今更、カンナちゃんとか~恥ず・・・」

「涼子さんって呼ぶよ。それで、いいよね、カンナさん?」

「―――――そっちかよ!?」




パーン!!

「痛い!?」





文句を言ったから訂正したのに、ツッコミの様な平手を食らった。




〔★ツッコミで間違いない★〕





「い、いたい・・・!カンナさん、ひどいよぉー・・・」

「うっせぇー軟弱者が!」




ジンジンするほっぺを触りながら言えば、前後に体を揺さぶられた。





「男のくせに情けねぇ声出しやがって!」

「だからって、カンナさん・・・・!そんな言い方すると、みんな怖がっちゃうよー?」

「ああ!?女にビビってんのか、オメーは!?」

「ビビるっていうか、ドキッとするよ?今だって・・・こんな至近距離だもん。」

「い!?」




そう言って、顔を近づければ、カンナさんの綺麗なまつ毛がピクッと動く。


あ、彼女つけマツゲじゃないんだ。

しなくても十分、長さあるもんね。




「なによりも、やっぱり美人だな~。」

「にゃ、にゃにい!?」

「うん、カンナさん美人だよね!こうやって、間近で見ると改めてそう思うよ。」

「はあ!?あ、あた、あたしをからかってんのか!?」

「ううん?カンナさん、美人だけど可愛いよね?綺麗な女の子って、(女子からしても)近くで見ると緊張するんだよねー?そういうことだから・・・少し、離れてもらっていい?」




美人と言われて、女の子は悪い気はしない。

迫力ある顔を遠ざけようと、事実を少しだけ持って伝える。

お世辞を言う。

これにカンナさんは・・・






「~~~~~ざっけんな!!」


パァーン!!!


「あ痛ぁ!?」





二度目の平手打ち。





「天然野郎!?」

「なぜ!?」




悪口は言ってないのに叩かれた。