彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「カ、カンナさん!?なに・・・!?」

「なにした、コラ!?」




質問しているのは私の方なのに、逆に聞かれた。




「凛、テメ~!たらしの性分で、女ひっかけてんじゃねぇーぞ!?」

「言いがかりはやめてよ、カンナさん!俺、そんなことしてないよ!?」

「うるせぇ!お前は、無自覚っぽいから性質が悪いんだよ!」




〔★どちらの言い分も正しかった★〕




私の言葉に聞く耳を持たずに言うと、カンナさんがギロッとにらむ。




「おい、そこのお前!!」

「は・・・!?わ、私?」




私ではない、別の相手にメンチを切る。





「そうだよ!凛一押しの優しいお嬢ちゃんよ!!」





カンナさん呼ばれ、おびえながら返事する涼子ちゃん。

その様子に舌打ちしながらカンナさんは言う。




「いいか、凛にだまされる!こいつは女ったらしだ!信用するんじゃねぇぞ!?」

「ええ!?何言ってるのカンナさん!?俺、詐欺なんて働いてないよ??」

「うるせぇ!モニカ先輩も言ってんだよ!お前は天然たらしだ!」

「モニカちゃんと何話してんの!?」

「オメーのことではあるだろう・・・」




ええー?と言いながら聞けば、側でぼそっと円城寺君が言う。





「そういうことだ!」




そんな円城寺君の言葉に、うなずきながらさらにカンナさんは言った。




「わかったか、いい子ちゃんよ!凛に甘い夢抱くと、テメーを傷つけるからな!騙されるなよ!」

「ひっ!?わ、わかりました・・・」

「わかってない!わかってないよ、涼子ちゃん!」



「りょ、涼子、『ちゃん』だとぉ!?」




怯えながら首を縦に振る涼子ちゃんを呼べば、カンナさんの顔つきが悪くなる。