仮に円城寺君がツンデレだとしても、今の彼からはツンの部分しか伝わってこない。
この先デレの部分が見れるかと言えば・・・・可能性は0に近い。
(元々、円城寺君とは喧嘩別れしてたからな~・・・本当は、お弁当を届けるついでに、少しでも穏便な関係にしたいと思っていたんだけど・・・・)
ドアの影からのぞく限り、希望の光は見えない。
円城寺君との今後も気になるが、それよりも気になること。
「お前らやっぱり、凛道蓮とつながってるだろう?」
議題にされているまずは自分のこと。
(どんな流れで、私の名前を出してるのかしら・・・?)
ずっと気になっている疑問。
それを聞きたくて、傍聴(ぼうちょう)している。
そうでなければ、すでに会話を止めている。
静観した方がよさそうだと判断して、黙って聞いていた。
そんな私に神様は、答えを用意していた。
ナルシストの入った声で、尾村が語り始めたのだ。
「円城寺、ここでてっぺん取りたいか?」
「そりゃあ・・・俺とタイマンしたいって意味か?」
「受けてやってもいいってことだ。条件次第で?」
「ほぉ~叶えてやれる範囲のお願いだったら、聞いてやってもいいぜ?」
挑発する円城寺君に、たっぷりと間をおいてから得意げに尾村が告げた。
「先に、凛道連とタイマンさせろ。」
「・・・はあ?」
(はあ?)
・・・・・タイマン?
(・・・・凛道連とタイマン・・・?)
耳で聞えた言葉を、頭の中で復唱する。
凛道蓮は、私のこと。
タイマンというのは、1対1の喧嘩のこと。
それらの意味を+(た)して=(イコール)すると・・・・
「凛道連と戦わせろって言ってんだよ!!」
(――――――――ってことに、なるよねっ!!!?)
凛道って、私か!?
私のことだよね!?
この人、私と戦いたいわけ!?
〔★まさかのリクエストだった★〕
(おま・・・ええ!?私とタイマン!?私と戦いたい!?)
よくわからない震えが起きる。
めまいが起きたけど、我慢して話に集中する。
(私と戦えって、どういうこと!?)
「凛とタイマン!?」
「何言ってんだ、オメー!?」
「正気かよ!?」
爆弾発言を問いただす声が、カンナさん達からも上がる。
これに言った本人は堂々と答える。


