彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「違うのかよ、臆病者~?凛道と1人じゃ戦えないから群れるんだろうー?あいつ倒せば、龍星軍の四代目総長になれるってデマ聞いたけどよ、まさか本気にして殺しにかかる気か~?あいつを舐めてかかったら、その分だけ公開させられるぞ、シロートが・・・!」



(円城寺君・・・なんか、その言い方だとまるで・・・・)


「円城寺・・・ずいぶん、話が違うじゃねぇか?」


「あ?何が違うってんだよ、弱虫番長―?」





嫌なことだったけど、私が感じたこととを尾村も感じていた。

不愉快そうにする円城寺君に、尾村はそんな相手を見ながら言った。





「お前、『アンチ凛道蓮』じゃなかったのかよ?やけに、あいつの肩持つじゃねぇか?」

「はあ!?」


(アンチ・・・・)




そう・・・・否定はできないであろう事実。




(カンナさんはハッキリ言わなかったけど、4代目総長を横取りするようなマネをした私を、円城寺君達はよく思ってないらしいけど・・・)





そもそも、百鬼が勝手なタイマンを持ちかけた時点でかなりキレていた。

彼がなりたかった総長に決まっちゃった今、好かれているとはとてい思えないけど――――





「凛道連のこと、えらくかばうような言い方だな・・・?」




(そうだよ・・・円城寺君の言葉、私を擁護(ようご)してる発言じゃない・・・?)





そう思ったら、ドキドキした。

胸が熱くなって、すごくジーンときたんだけど――――――






「――――――――俺がいつ、あの野郎をかばったって言うんだ!!?」

(きゃ!?)






発言者である円城寺君は、怖い顔でブチ切れた。





(そ、そこまで怒ることないじゃない!?)





否定する円城寺君に心の中で文句を言っていれば、あおるように尾村が言う。





「ツンデレなんぞ、今時流行らねぇが・・・お前は嘘をつくのが下手だな、円城寺?」

「あん!?俺の何がフカシだって言いやがる!?」


(・・・・・気のせいだったかな。)





イライラしながら言う姿に、先ほど感じた感動は勘違いだったと思う。