彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「それに・・・悪鬼君が学校で注目される理由はそれだけじゃないんです。」

「まだなにかあるの?」

「彼の場合は、伝説の暴走族の時期後継者と言われてる人物だったんですよ。」

「伝説の暴走族の後継者!?」

「ええ。数年前に、初代メンバーが引退した後、後継者の座を争って殺し合いにまで発展しちゃったチームがあって・・・・」

「なにそれ!?危ないね!?」

「後継者になれば、喧嘩に困らないらしくて・・・」

「むしろ、喧嘩になる方が困るよね!?」

「よくわからないけど、それがヤンキーの子達にとっては、ブランドになるみたいです。」

「どんなブランド?」

「ヤンキー世界の頂点に君臨し続けた、悪のゴレンジャーってブランドらしいですよ。」

「なるほどね・・・悪のゴレンジャーか・・・悪がつくのは気になるけど、戦隊もののヒーローっぽくって、インパクトはあ・・・あれ?」





そこまで相槌(あいづち)を打って気づく。





(その話、どこかで聞いたことがあるような?)





同時に、頭に浮かんだ可能性。






「まさか・・・」

「凛君?」






声に出して思う。





(まさか、そんなはずはないでしょう・・・?)





心の中で否定する。






(私の考えがあっていれば、それって――――――)






教室の中で争っているのは~~~~!?







怖々と、意を決して覗いた。

そ~と・・・・ドアに張り付いてみている男子生徒達の隙間をすり抜けてのぞく。






「で?わざわざ、こっちに来た理由は?」






懐かしくも、ドスの利いた低い声としゃべり方。






(やっぱり!!)

「やっぱり。」






私の気持ちと、涼子ちゃんの声が重なる。





「ほら、あの人です!」





教室の中、1人の生徒を指さしながら涼子ちゃんは教えてくれた。






「争ってたのは、彼で間違いありませんね。伝説の最強暴走族・龍星軍の4代目候補と言われている『悪鬼』の異名を持つ最強ヤンキーです・・・・!!」







嫌な笑みを浮かべる男子に、メンチを切っている姿。

見間違えるはずがない。







「円城寺大河君・・・・・!?」






間違いない!!





(彼かぁぁぁ―――――――――!!?)






〔★お弁当を届ける相手だった★〕