「仮にも3年間頂点を守ってきた先輩が、新入生に挨拶に来るなんて・・・悪鬼君は、よほどのつわものなんだね・・・。」
「い、いいえ・・・・尾村センパイは~・・・・そういう人らしいですよ。」
「え?」
答えてくれたのは涼子ちゃん。
「去年も今日みたいに・・・・1年生のボスのクラスにやってきて、過激討論をしてから、最後はこぶしで語り合ったそうです。」
「涼子ちゃん・・・・世間ではそれを『喧嘩』って言わない?」
〔★もはや話し合いではない★〕
「あ、あははは!そうとも言うかもしれませんね~?」
「そうとしか言えないよ!最初から戦うつもりで来てるんだねー?迷惑な・・・」
(参ったな~直接円城寺君にお弁当を渡すのは、諦めようかな?)
呆れつつも、目的を果たすために動く。
「一体、誰と過激な討論してるのやら・・・」
「あ!ダメ!凛君、待って!」
さらに1年4組へと近づけば、後ろから涼子ちゃんが引き止めてきた。
「凛君、本当に危ないですよ!久美子ちゃんの話、聞いたでしょう?中は危険なんです!」
「別に見るだけだから平気だよ。それに、中にいるのは、1年のボスと番長でしょう?悪鬼ってあだ名の悪ガキ小僧的な?」
「悪鬼君を甘く見ちゃダメです!!」
開けっ放しのドアの近くまで行った時、私の腕を掴みながら小声で涼子ちゃんが言った。
「1年生は1年生でも、歴代最強をうたわれてる人よ!」
「え?そんなに危ないの!?」
「はい!中学時代は、ヤンキー四代中学の1つ、黒崎中学を仕切っていた大物ヤンキーなんです!」
「黒崎中学の?あそこの番長だったの・・・?」
「そうです!その頃からチームを作って暴れまわってて・・・メンバーに女の子もいるけど、すごく凶暴で恐ろしくて・・・!」
「え!?男女混合のヤンチャチームだったの!?」
「そうなの!悪鬼君の彼女って噂もある鬼彼女ですからね・・・」
「あー・・・わかるわかる。最近の女の子は強いもんね・・・」
(あの子とか・・・バイク乗りこなす姿も、勇ましかったもんね。)
カンナさんのことを思い浮かべながらうなずけば、さらに涼子ちゃんは言った。


