彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「そ、そうだとしても、あなたは誰なんですか?」




当然、聞かれる質問。





「あ、俺は~」

「り、凛君て、言うの。」

「涼子ちゃん。」





どう返事しようと考えてる間に、涼子ちゃんが言った。





「私達のクラスに凛君の知り合いがいて、彼は忘れ物を届けに来ただけなの~!ねぇ、凛君!?」

「そ、そうです!そうそう!ご覧の通り、通りすがりの一般人です!」

「忘れ物?一般人?」





目立たないように、言葉を選んで言ったつもりだった。

しかし、久美子と呼ばれた女の子が私を見る目は厳しくなる。





「じゃあ、あなた・・・誰かの弟さんってこと?ちゃんと校内に入る許可は取って入ってきてますか?しかも、学生はこの時間自分の学校にいるはずでしょう?それも私服なんて~あ!?そういえば、近所の通学が創立記念日で休みだったから、怪しくはないわね・・・!」

「防犯意識の高さはわかりましたから、怪しまないでください。」




そこまで一気に言う佐藤さんに、関心もしたけどあきれた。





「用事が終わったら、すぐに帰ります。4組の教室に忘れ物を置いて、涼子ちゃんの机からお弁当を回収したら消えますから。」

「え?教室に入る気なの!?」





その言葉で、佐藤さんの表情が変わった。





「ダメよ!だめだめ!」

「あ、噂の流行語大賞ですか?」

「そうだけど、そうじゃない!たった今、修羅場が幕開けしたの!入ると危ないわよ!?」

「「修羅場?」」


(しかも幕開けって・・・・!?)





涼子ちゃんと、偶然ハモった声で聞けば、ますます困った顔をする久美子という子。





「そうよ!悪鬼君が、吉本センパイを倒したから、尾村センパイが乗り込んできたのよ!」

「え!?乗り込んできた!?」

「そんな・・・決闘は放課後じゃなかったの!?久美子ちゃん!?」

「お昼前に終わっちゃったんだって!悪鬼君の圧勝だったらしいよ!」

「圧勝!?嘘でしょう・・・・!?」


(うわー・・・・聞いた以上に、事態が悪化してる?)



〔★最新情報は物騒(ぶっそう)だった★〕