ついに見つけた目的地。
しかしそこには、なぜか人だかりができている。
「なにあれ?なにかやってるのかな?委員会?」
「いいえ。委員会は、放課後です。それに、昨日終わりましたよ。来週までないです。」
「じゃあ、なんだろうね~?誰か、お笑いコントでもしてるのかな?」
「あ!?もしかして・・・・!?」
「え!?本当に、漫才してるの!?」
「いえ、お笑いの練習はしてないと思います・・・!」
冗談で言ったことに涼子ちゃんが反応する。
それに私も応じれば、首を横にふりながら彼女は言った。
「もしかしたら、なんですけど・・・」
「なにか、心当たりがあるの?」
「実は・・・今、男子の間で、喧嘩が流行ってまして。」
「喧嘩!?野蛮(やばん)だね~これだから、男って奴は~」
「ええ!?そ、そうですね・・・」
〔★涼子から見れば、凛は男子である★〕
「じゃあ、教室で男子達が喧嘩してるってこと?」
「多分ですけど・・・男子は男子でも、喧嘩は喧嘩でも、危ないレベルだと思います・・・」
「危ない?」
そう語る涼子ちゃんの顔色は良くない。
「はい。うちの学校、ヤンキーが多いでしょう?毎年、1年生が入学するたびに、誰が学年で一番強いか決める戦いをするんです。」
「どんな学校行事ですか。」
「ええ、ホント、そうなんですよね~・・・もう何年も続く風習で・・・・今年は、私達4組の男子が1年生で一番になったんです。」
「涼子ちゃんのクラスメートが?」
(どんな子だろう?)
そう聞く前に教えてくれた。
「私は、話したことないですが・・・・中学生の頃から有名なヤンキーです。ついたあだ名は『悪鬼』です。」
「あっき・・・」
〔★いかにも悪そうだった★〕
「すごく喧嘩が強くて、暴走族もしてるみたいで・・・チームの総長として暴れまわってるんです。」
「うわ~ガラ悪いね。他に、することないのかな?」
〔★凛にそれを言う資格はない★〕


