彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「あ、ごめん!馴れ馴れしかったかな?」

「い、いえ!いいです・・・!」






断りを入れれば、なぜか顔と手を同時に横へと振る小林さん改め、涼子ちゃん。






「大丈夫?そんなに頭を振って・・・酔わない?」

「は、はい!大丈夫ですから、お気になさらず!!」

「そう・・・?」






平気だと言う涼子ちゃんに、本当かなぁ~と首を傾げた時だった。






ガン!!




「きゃ!?」

「わ!?何の音??」





驚く涼子ちゃんを、とっさに腕に抱いてかばう。






「り、りりりり、凛君!?」

「ああ、ごめん!すごい音だったから、何かふってきたのかと~・・・ああ、屋内じゃ、上から落ちてくるはないよね~?」






我ながら、うっかりしていたと笑えば、またうつむかれた。

あきれられたのかもしれない。

大きな音だけだったので、地震ではない。





(それじゃあ・・・何の音?)





耳をすませば、ざわめく声が聞こえる。





「あ、凛君!?」





涼子ちゃんから離れると、騒音がする方へと数歩進む。

それで曲がり角に到着する。






「待って、凛君!そっちは――――――・・・・!?」

「うん、音がした方。」






何か言いたそうにする涼子ちゃん。

それに気づくことなく、角を曲がって音がした方へと進んだ。





(なにがあったんだろう?)



「あっちから聞こえたみたいだけど・・・なに?あの人だかり?」





曲がった先に見えたのは、人間の群れ。

それが視界に入った時、後ろから声があがる。






「あ!?あれ、私のクラスの前・・・!?」

「え!?あそこが、1年4組!?」






涼子ちゃんの言葉で確認にする。

視線を上へと向ける。

クラスを示す札を見れば、『1-4』とあった。