彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


「そっか・・・涼子ちゃんって言うんだね?よろしく。」

「よ、よろしくお願いします・・・!」

「良い名前だね?ご両親がつけてくれたの?」

「ええ・・・だけど、ダサい感じがして・・・」

「しないよ。涼やかで、落ち着きのあるいい名前だよ。安心感みたいのを感じる。」

「そ・・・そうですか?」

「うん!」





上目遣いで聞いてくる相手にうなずく。

それで彼女も顔を上げる。





「・・・ありがとう。」

「いやいや、お礼なんて!事実だから。」

「違ます。」

「え?」

「初めてなんです・・・そんな風によかったねって、言ってもらえたから・・・」





そう言って笑う姿は自然体。





(この子、笑った方がいいのに・・・)



「いいね、その顔。素敵だよ。」

「え!?素敵!?」

「うん。すごくいいよ。俺、好きになっちゃいそうだもん。」

「なっ!?や、やだわ、あなた・・・・口が上手なのね?プレーボーイみたいよ、バンダナさん?」

「あははは!似たようなこと言われたよ・・・。」



(私、そんなキャラは演じてないんだけどなぁ~)



〔★自覚がない分性質(たち)が悪かった★〕




うーんと思いながら頬を指でかきながら、2人並んで廊下を歩く。





「私もいいと思います・・・・名前。」

「え?ああ、そうだよ。親御(おやご)さんがつけてくれた名前だからね~」

「違います!凛君の名前が・・・。」

「あ?俺?」

「はい!綺麗な響きがして・・・」

「そ、そうかな・・・?」





照れくさい気持ちで聞けば、ニコッと微笑みながら言った。





「いい名前ですよ。自信もって下さい!」

「・・・涼子ちゃんがそう言うなら、自信持つよ。」

「りょ、涼子ちゃん!?」





照れ隠しでちゃん付けすれば、相手の顔に赤みが増す。