不穏な空気でにらみ合う大人2人。
喧嘩はよくないし、なによりも私が原因だったので間に入った。
「いい加減にして下さい!本人を無視してもめないでください!!」
「凛。」
「凛道。」
「どっちの言い分も正しいですけど、今すぐ決めなきゃいけないことじゃないでしょう!?俺、子供だけど、子供じゃないよ!自分のことに責任持てるぐらいの覚悟はあるから!」
「凛!」
「覚悟って・・・・」
「そうでしょう、先生?『俺』、自分で決めて、4代目にしてほしいって頼んだんだよ?危ないってわかってるけど・・・・俺は譲れないんだ。瑞希お兄ちゃんが好きだから!」
好きだから、彼の側にいる方法を選んだ。
「ヤンキーらしくないし、危なくて心配な印象を与えてるかもしれないけど・・・俺にも『漢』心があるんだ!自分が納得しないとわかんないっていうか・・・痛い目見るのは、俺自身だってわかってるから・・・!」
ついている嘘の重さもわかってる。
今日だって、仮病を使って学校を休んだ。
いけいないことだけど、それをわかったうえでやってる。
「全部、俺自身に返ってくるのがわかっててやってる・・・!総長って肩書も、龍星軍の看板の重みも、俺が守ってみせるから・・・!」
「・・・・凛。」
「『瑞希さん』の目に狂いはなかったって、言わせてやるから。」
『お兄ちゃん』という単語をはずしていえば、軽く唸る先生の声が響く。
私の言葉を最後に、部屋の中は静まり返る。
しばらくして口を開いたのは・・・・
「・・・・ホントお前は、ヤンキーらしくないかも。」
瑞希お兄ちゃんだった。
彼はため息をつくと私に言った。


