彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「そりゃあオメーが、烈司にそう言わせてるだけじゃねぇのか?」





イライラした声で、少しムッとしながら聞く。





(最後までセリフを、言わせてもらえなかったから怒っているのかもしれない。)




〔★そう考えるのは凛ぐらいである★〕



いら立つ理由はどうでもいいとして、話題は私から烈司さんに代わっていた。





「烈司は、オメーには弱いだろう?そうじゃなきゃ、あれだけ無茶してきたオメーの片腕は出来ないぞ?」

「いつでも見放せばいいって言ってる。決めるのは烈司だ。俺は、賛成しろって言った覚えはない・・・!」

「よくないとは言わなかったのか?」

「『悪くない』としか言ってねぇー・・・。」

「・・・・そうかい・・・」

「・・・・・・・?」




(どういうこと?)





2人のやり取りに、疑問符ばかりが浮かぶ。





(なんで急に、烈司さんのことの話題が出てくるんだろう?)



もしかして、総長を守る立場である親衛隊長だったから?




(守る側として、守れる総長かどうかの判定が行われてたの・・・!?)




そう考える私をよそに、ピリピリした会話は続く。





「いくら烈司がGOサイン出してもよぉ、『龍星軍』は・・・・」

「そうだ。俺のチームだ。俺が凛を4代目に決めた・・・!」





そう告げる声は、低くて、部屋中によく響いた。




(なんか、怒ってる・・・?)




急に不機嫌になったように思えた。





「凛のことは、俺が責任もって育てる。いくら先生でも、口出しさせねぇ・・・!」

「・・・あん?なんだ、そりゃあー・・・・?」





目を細めて言う瑞希お兄ちゃんに、先生の表情も変わる。





「更生して、バリスタのお勉強してるかと思えば・・・懲りずに暴走指導か?二の舞する気かよ・・・!?」

「あ!?だ~れのこと言ってんだテメー・・・!?」

「名前言わなくあわからねぇほど、ボケたか小僧・・・!?」

「ちょ、ちょっと!」





ガタガタと、音を立てて立ち上がると、机を間に挟んでにらみ合う両者。





「やめてくださいよ!」

「やんのかぁ・・・ガキ?」

「やられたいか・・・ジジイ?」



(もぉ~なんでヤンキーってのは、すぐに喧嘩したがるの!?)



〔★片方は教師である★〕