彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「まぁ・・・・大人の立場から言わせてもらえば・・・・瑞希。この子を、族の世界に入れない方がいい。」

「あ?」

「え!?なんで!?」





突然のだめだし。





「学校の先生だからって、そういうこと言うんでですか!?」

「教師って立場もあるが・・・人生の先輩としての意見だ、凛道。」





がりがりと、困ったとように頭をかきながら言う。





「オメー・・・族らしくない。社会の『つまはじき』らしくねぇ。今時、優等生にもお前みたいな性質の奴はいない・・・珍しいぐれーだ。」

「そ、それって、どういう意味で・・・??」


「そのまんまの言葉通りだ。先生としては・・・・オメーにはヤンキーにならずに、まっすぐ育ってほしいんだが?」

「そ、そう言われても困ります!」





そんなことになっては、せっかく近くなった瑞希お兄ちゃんとの距離が遠くなる!


「僕、(瑞希お兄ちゃんの気を引くためにも)4代目をするって決めたんです!バイクの練習もして、ここまできて・・・やめるなんてできません!始めたことを投げ出すなんて、漢が泣きます!」



〔★かぎかっこの言葉がなければ、カッコいいセリフである★〕



「やめとけって!後で泣くのはお前だぜ?俺はお前が、将来困ると思ってるから言ってんだぜ、凛道蓮?」

「心配してくださるお気持ちはわかりますが・・・・龍星軍の総長をするって気持ちは、変わりません!ごめんなさい!」

「ごめんなさいって・・・あー・・・おい、瑞希。マジで、こんな子にやらせていいのか?」

「いいんだよ。凛は俺のだ。」

「・・・・『俺の』ね・・・・」





瑞希お兄ちゃんの返事に、少し考えるような総ぶりをする雑賀先生。

そして、私を横目に見た後で再び口を開く。





「瑞希がよくても、他はどうなんだ?烈司は、どう言っ―――――――?」

「―――――烈司はいいって言った!!」





先生の問いにまた、最後まで言わせることなく瑞希お兄ちゃんが答える。

どこか子供っぽい言い方。





(?瑞希お兄ちゃんがこんな言い方するのは、初めてかも・・・?)





これもこれで、駄々っ子みたいで可愛いと思う。



(なごむ・・・♪)



〔★瑞希の態度は、凛に癒(いや)しをもたらした★〕




私はそう感じたけど、雑賀先生はそう思わなかったみたい。