彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「いや、でも!そうやって、俺をかばってくれることに意味がある!瑞希お兄ちゃん、一生ついて行きます!」

「よっしゃっ!どんと来い!まずは、この後のランチについて来い!おごったる!」

「え~?いいんですか?うれしー♪」

「よしよし!育ちざかりなんだから、いっぱい食べろ~?」





頭をナデナデしてくれる瑞希お兄ちゃんに、いつもより高めの声で喜ぶ。

それに彼は、ニコニコしながら答えてくれた。





「どこの親子だよ。」


ゴチン!ゴツン!



「痛て!?」

「痛~ぁ!?」

「俺を忘れて、2人だけの世界に飛んでんじゃねぇぞ!?」





そう言って、ハァーと拳に息を当てる雑賀先生。

先生にゲンコツをもらったわけだけど・・・





「てめぇ!俺の手のひらごと叩いてんじゃねぇ!」

「可愛い後輩へのダメージが少なくて、よかっただろうが?」





その言葉通り、私へのゲンコツは、頭を撫でていた瑞希お兄ちゃんの手の上に落ちていた。

おかげで、無防備な頭にゲンコツを落とされた瑞希お兄ちゃんよりもダメージが少なかった。





「まったく!そろいもそろって、どうかしてるぜ。人をクズに変換して跳ね飛ばすなんざ、さすが龍星軍の総長達は違うな~!?」

「うっ。」





先生の嫌味が、こたえた。

それで、私にも良心が残っていると思う。





「そうだろう、瑞希?凛道?」

「うっせぇーよ。」





同意を求める先生に、瑞希お兄ちゃんはそっぽをむき、私は―――――





「ご、ごめんなさい・・・!」

「凛!?」

「ちょっと・・・・・・・・やりすぎたとは思います。」


謝った。


「俺はともかく、瑞希お兄ちゃんは俺を、日本刀から守ろうとしてつけてくれたんです。だから、瑞希お兄ちゃんは悪く言わないでください。」





事情を説明して、瑞希お兄ちゃんの無罪だけは伝える。




(私はいいけど、瑞希お兄ちゃんを悪く言われるのは嫌だから・・・・)



「ごめんなさい・・・。」





そんな気持ちで謝れば、ハアー!という大きなため息が聞こえる。





(・・・・雑賀先生、呆れちゃったかな・・・?)





そうと思って彼を見れば、しかめっ面で腕組みしていた。