彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


変なおじさん改め、瑞希お兄ちゃんの元担任の先生。

雑賀喜明さん。

知っている人とわかって、修羅場にはならなかった。

代わりに・・・・






「あははは!そんなこともありましたね~」

「瑞希は、やんちゃだったからな~俺は、冷や冷やしてんだぞ?」

「すんません、せんせー!ちゃんと感謝してますから~」

「たくっ!その顔に何度騙されたかこと~」

「・・・。」




(どうしよう・・・すっごい会話が盛り上がってる。)





思い出話に花を咲かせ、話が止まらない状態になっていた。





(大丈夫かな、瑞希お兄ちゃん・・・お弁当運ぶこと忘れてないかな?)





嬉しそうにする彼を目にし、その笑みを奪うようなことはしたくないと思う反面・・・





(二人だけしかわからない話ばっかりして・・・私、オジャマ虫みたい。)





瑞希お兄ちゃんに無視されてるみたいで面白くない。





(かまってほしい・・・)


「瑞希お兄ちゃん・・・」

「ああ、お茶がなくなったのか?遠慮しないで好きにしろ。自分で入れていいぞ。」

(そうじゃない・・・)


「それでね先生、烈司が~」

「・・・。」





適当にあしらわれて、放置。





(瑞希お兄ちゃんの鈍感!)





つれない彼にムカムカしながらお茶を足す。





(いーよ!いーよ!こうなったら、お湯が空っぽになるまで飲み干してや・・・・ん?)





ふいに視線を感じて、湯呑から顔を上げる。

それで私を見ている先生と目があった。





「・・・。」

「な、なんですか?」





見られていたことにびっくり。

だけど、それを態度に出したら、負けなような気がした。





「なんですか、雑賀先生・・・?」





相手にまだ慣れてなかったけど、笑顔を作って聞く。

湯飲みの中身を口に入れた時、真顔で言われた。






「子供だな。」

「ぶっ!?」






おかげで、むせて器官にお湯が入った。





「大丈夫か、凛!?」

「ゴッホ!ゴホ!へ、平気です・・・・!」

「ひでぇーよ、先生!いくら凛が童顔でガキっぽいからって、それはないだろう!?」



(瑞希お兄ちゃんに言われても・・・・)



〔★説得力がなかった★〕