「僕、パシリじゃないです!お弁当も、ヒッチハイクしてた円城寺君のお母さんに頼まれたから届けに来ただけです!」
「ヒッチハイク~!?」
「そうです!マイコプラズマの感染を宣告されながらも、息子のためにバイクの前に飛び出して、お弁当を託されたんです!!」
「いろいろあぶねーな、おい!?」
その言葉で、素早く先生が私を離す。
「おま・・・ええ!?マイコプラズマ!?接触したんか!?感染するだろう!?」
(チャンス!)
逃げるなら、今しかない。
「マスクしてたから、移りませんよーだ!また出直します!さよなら!」
「マスクって、お前が!?母親が!?つーか、また来るんかい!?」
後ろからかかる声を無視して走る。
危ない、危ない!あの人がいなくなってから、行こう!
そう思ったのもつかの間。
「待てこら!逃がすかっ!!」
「へ?」
そんな声と一緒に、ブン!!という音がした。
「ふんっ!!」
「わっ!?」
掛け声と共に、何かが飛んできた。
「しゅ、出席簿!?」
足元に飛んできたそれをジャンプしてよける。
「日誌もだっ!!」
「え?」
にっ・・・?
バァン!!
「あうっ!?」
顔に強い衝撃を感じる。
「きゃん!?」
そのまま地面にダイブする。
「痛っ!?いたたた・・・!?」
(何が当たったの??)
そう思って、顔にぶつかった物体を手に取る。
「これは・・・」
「1年4組の日誌だ・・・・!」
そんな声と共に、私の体の周りが暗くなる。
影ができる。
怖々振り返れば、仁王立ちで私を見下ろす教師の姿。
「い・・・1年4組の担任ですか・・・?」
「円城寺は、俺のクラスの生徒だ。」
ニヤリと笑うと、大きな手が伸びてきた。
「わははははは!ほーれ、捕まえた!!洗いざらい、しゃべってもらうぞ~!?」
「あ~~~!?なんでこうなるの!?だれかー!助けてー!」
つままれて、身の危険を感じてバタバタする。


