彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


焦る私に、私の動きを封じたおじさんが言う。





「おい、お前名前は?うちの学校の生徒じゃないよな・・・!?」

「即バレ!?てか、あなたこそ誰ですか!?」

「やっぱり、うちの生徒じゃないか。」





私のその一言が決め手となったのか、断言しながら彼は言った。





「生活指導の俺を知らないんだからな・・・!?」

「生活指導!?」


(最悪!よりによって、先生の中でもラスボスの人に見つかっちゃった!)



〔★お弁当を届ける前に、ピンチが届いた★〕



どうしようとオロオロしていれば、首根っこを掴まれた。





「コラ。」

「ひゃ!?」

「なんだオメーは、女みたいな声出しやがって~!?」

「し、失礼な!僕、『漢』です!」


(『さんずい』がつく方だけどね!)


「ケッ!だとしても、挙動不審だな~?まぁいい。ちょっと、生活指導室まで来い。」

「ええ!?僕、生徒じゃないですよ!?」

「やっぱりそうか!?確定だな!」

「ああ、しまった!?騙された!?」

「文句は中で聞いてやる。来い!」





そう言うなり、私を引きずり始める生活指導の先生。





「まったく、どいつに用があってきやがったんだ~?誰にタイマン指名に来た~!?」

「誤解ですよ!僕、お弁当を届けに来ただけです!!」

「弁当だぁ?」





それで、私を引っ張っていた動きが止まる。





「そうです!麗子さんに、お母さんに頼まれたんです!」

「ほお~誰のよ?」





これに、今しかないと思って答えた。





「円城寺大河君のお弁当を届けに来ただけです!」

「円城寺大河だと?」

「そうです!お弁当持ってきただけですから・・・!」





必死に訴えれば、片眉をあげながら先生が私を見る。





「弁当って・・・あの円城寺にか?」

「そうですよ!僕、嘘なんてついてないですよ!?」





一生懸命、無害だとアピールする声で言った。

これに先生は・・・・






「お前・・・あいつのパシリか?」

「パシ・・・俺、奴隷じゃないっ!」






相手の言い方と表情からして思う。





(絶対、同情されてる!)





ムッときたので、少し強めの口調で言った。