「着いた・・・ここが、東山高校?」
歩き続けること、30分弱。
正門が閉じられた入口につく。
その隣にある1人用の門に手を伸ばす。
ガチャン。
「よかった、開いてる・・・」
ホッと胸をなでおろし、辺りを見渡す。
(防犯カメラは設置されてないか・・・常設されてるのは、小学校ぐらいなのかな?私的には、なくてよかったけど。)
そう考えながら、トコトコと歩いて来賓(らいひん)専門の入口へ進む。
外から見える玄関には、緑のスリッパが並んでおいてあるのが見えた。
小さな小窓も見える。
(うわぁ~緊張するなー・・・・)
着てみたはいいが、なかなか一歩踏み出せない。
(瑞希お兄ちゃん、まだかなー?)
チラと後ろを見るが、誰もいない。
(瑞希お兄ちゃんが来てから、入ろうかな?でも、先に行ってろって言われたし・・・)
もう一度、チラッと後ろを見るが、誰もいない。
(どうしよう・・・瑞希お兄ちゃんまだ来ないのかなー?いつまで、麗子さんに付き合ってんだろうー?)
そうやって、何度もチラチラと、後ろを振り返っていた。
「おい。」
「ぎゃ!?」
だからかもしれない。
突然、響いた野太い声に驚いたのは。
「オメー何してる?」
「わっ!?」
ガシッ!
後ろから肩を掴まれる。
びっくりして飛び上れば、完全に体を拘束された。
「な、なんですか!?」
うわずった声で聞きながら振り返る。
「オメーこそなんだ?うちの学校に何の用だ・・・!?」
そこに怖い顔の中年男性。
(ヤクザ!?)
「はわわわ!高倉健さんの網走一家が出てきた!」
「はあ?高倉健、さん??お前、健さんのファンか?」
「あ、いえ、その・・!」
逃げようとしたけど、腕を掴まれて逃げれない。


