彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「じゃあ、お預かりします・・・」





複雑な思いで、差し出された弁当を受け取る。

持った瞬間、重いと感じた。





(いっぱい入ってる・・・・?)


「けっこうつまってますね・・・」





思ったことを言えば、嬉しそうな顔で言う。





「あたしの愛情が入ってるからね~ゲホっ!ゴホンゴホン!」

「わかったからもうしゃべるなよ、ミーハーさん!後は任せて、病院行けよ!咳風邪患者!」

「失礼だな、オメーは!?心配しなくても、医者には行ったよ!」

「そうなんですか?お医者さんは何て?」

「それがさーマイコプラズマだから、即入院しろって言ってさ~病院帰りに弁当届けようと思ったのに、予定が狂っちゃったわ!」



「マイコプラズマ―!?」

「あんたの頭のネジがぬけてんぞ!?」




〔☆よい子のためのワンポイント解説☆〕
マイコプラズマ:肺炎の一種で、肺炎だとわかりにくい病気だよ☆判明したら、即入院なので、よい子のみんなは病院の先生の指示に従い、脱走はしちゃダメだよん?




「離れろ!凛から離れろ!!」

「きゃ!?別に横取りしたりしないわよ~凛ちゃんは、あんたの可愛い・・・」

「そういう意味じゃねぇ!!あんた馬鹿!?ひまつ感染半端ない病気で、出歩いてんじゃねぇーぞ!凛、離れろ!」





そう言いながら、私を麗子さんから引き離す瑞希お兄ちゃん。





「ありねぇーぞ、マジで!治すのにも時間かかるんだぞ!?俺も凛も、接客業だってのに~~~~さっさと病院に帰れ!」

「だから、抜け出してきたって言ってんでしょう?まだ、入院手続きの途中よ~」

「開き直ってんじゃねぇぞ、ボケ!!つーか、そんな弁当を大河に届けたら感染するじゃねぇの!?」

「大丈夫よ。あたしがこんな調子だから、弁当作ったのは父ちゃんだもん。大体、マイコプラズマって、潜伏期間長いのよ~?大河だって、とっくに感染してるかもしれないじゃん?」

「それはそうかもしれませんが、お母さん!それはそれでちょっと痛いです!!」





やっぱりDQNだと思ってツッコめば、苦笑いしながら彼女は言う。