「そんな本気で取らないでよ~ちょっと、傷つくわ~」
「す、すみません・・・」
「つーか、なんですか?いきなり、バイクの前に飛び出し・・・あれ?」
文句を言っていた瑞希お兄ちゃんの言葉が途切れる。
「もしかして・・・円城寺のおふくろさん?」
「よかった~覚えてたんだね、瑞希!?」
「え!?お知り合い!?てか、円城寺君のお母さん!?」
突然のことに驚くしかない。
そんな私に、マスクをしたおばさんは、ゴホゴホとせき込みながら言った。
「そうだよ!そういうあんたが、蓮君かな?凛道蓮でしょう?」
「ええ!?よくご存じで・・・!?」
「そりゃあ、カンナちゃんから聞いてるもん!うちのバカ息子を助けてくれたんだよね?」
そう言って私の前まで来ると、立ち止まって頭を下げながら言った。
「先日が、バカ息子の大河を助けてくれてありがとうございました。」
「え!?そんな、頭を上げてください!あれは、成り行きでしたので~」
「・・・ぷっ!あはははは!本当に、カンナちゃんから聞いた通りだね~蓮ちゃん?いや、カンナちゃんみたいに凛ちゃんて呼んだ方がいっか?」
「いえ、カンナさんは呼び捨てですが・・・・」
「ぷっ!!そうか、そうか、モニカがちゃん付けしてたのか~?どちらにせよ、凛ちゃんはヤンキーらしくないわねぇ~?」
吹きだしながら頭をあげると、私を見ながらニコッと笑う。
「なんか、ごめんねー凛ちゃん?うちのバカ息子、あんたに対抗意識持って、ムカつく態度とってるってるみたいで。」
「そ、そんなことないですよ!俺が・・・息子さんを怒らせることしちゃったので・・・あまり、怒らないで上げてください。」
「あはははは~!ホント、最高ね、凛ちゃん!いい子見つけたね、瑞希?」
「麗子さん、あんま凛をからかわないでください。」
呆れたように瑞希お兄ちゃんが言えば、ニヤニヤしながら円城寺君のお母さんが言った。


