彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



無礼な男を蹴り飛ばした直後、話しかけられた。






「り、凛道!?お前、凛道蓮か!?」






うわずった声で、私の名を呼ぶ円城寺大河君。





「うん、そうだよ円城寺君。骨折、よくなったみたいだね?よかった。」

「お、おう・・・!って、そうじゃねぇーよ!?なんで、お前がここにいるんだ!?俺の学校に!?」

「ああ~・・・うん。話せば長くなるんだよね~」





目を丸くして聞く相手に、私はあいまいに笑う。







何で私が、ここにいるかというと~


話は、私と瑞希お兄ちゃんが浅原という不良と別れた後まで戻ります。





ブサメンが消えた後、私は瑞希お兄ちゃんと一緒に神社を後にしていた。





「これから行く店、ハンバーガーが美味いんだって!肉は、自家製らしいぞ~」

「へぇ~国産だといいですね~」





馬鹿の乱入が嘘のように、楽しくおしゃべりしていた。





(6代目に何を言うつもりか知らないけど・・・私が同意してないから、さっきの話は無効よね~)





なんで、知らない奴に私が宣戦布告しなきゃなんないのよ!





(ホント、自己中だった!こっちは、瑞希お兄ちゃんにお近づきになるので忙しいの!かまってられないわ~)





〔★それも自己中と言えた★〕




平日の昼間、それも午前中ということで、道路は人が少ない。





(平和だな~・・・)





彼のバイクの後ろで、風を感じながら平穏さを実感していた。







キーンコーン、カーンコーン



「あ?授業ベルの音?」

「ああ、近くに高校があるからな~授業終ったのかもな。」





聞えた音のことを言えば、ほのぼのとした口調で瑞希お兄ちゃんが言う。





「そういや、円城寺達はこっちの高校だったな~」

「え?なんていう高校ですか?」

「あははは!マジで、ここは地元じゃないんだなぁ~凛は?」

「す、すみません。」

「謝るなよ。東山高校はわかるか?」

「え!?はい・・・ヤンキー率の高い高校ですよね・・・?」





そう、一般人とヤンキーが半々でいる高校。