彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「龍星軍なんて、所詮、昔話だろう!?なにが、後ろ盾もなしに最強語ってるだよ!?誰も超えることのできないなんざ、裏がある気に待ってんだろう!?女みてぇな男が総長してるチームが最強名乗れるのは、相場が決まってる!ヤクザあたり相手にして身売りでもしてたんだろうぜ!ビッチが!」

「!?」





ヤクザ相手に身売り・・・?





「尾村っ!!」





その言葉が俺の導火線だった。






「真田さんへの侮辱は、殺されても文句ねぇな~!!?」


ガッタ、ガタ!!



「きゃあ!」

「ひー!!」

「うわっ!?」






邪魔な机を蹴り飛ばせば、俺たち以外の生徒が完全に避難した。

そいつらの姿が視界を横切るが、どうでもいい。

刺す視線を向けるのは、ただ1人。






「尾村ぁ・・・!オメーらみたいな三下ヤンキーが、瑞希さん語ってんじゃねぇぞ・・・!?」





拳をきしませながら、憎らしい敵に言い放つ。

それに奴は、楽しそうに減らず口を叩く。





「へっ!イカレ信者が!オメーも、瑞希さんにやらせてもらったのかよ!?」


「おむらぁ!!」


「大河、こいつ殺す!」

「俺も我慢なんねぇな・・・!」

「マジ、胸やけがすんだけどー・・・・!?」





俺の怒声に合わせ、悠斗と秀も拳を鳴らし、カンナが舌打ちする。

それに尾村は鼻で笑う。





「こりゃあ、いよいよ、瑞希嬢の体はいいと見た!仲間におかまもいるチームのどこが良いんだか~!?」

「黙れ、尾村!モニカ先輩はおかまじゃなくてオネェだ!!」

「ちょ、カンナ!」

「もっと、フォローの言葉ないのかよ!?」

「うるせぇぞ、悠斗、秀!これ以上、礼儀知らずの口動かしやがったら、あたしが許さねぇ!いや、凛だって、黙ってないよ!?」

「カンナ・・・!」





その言葉が胸に刺さる。

どういうわけか、カンナは凛道蓮を気に入っちまっていた。

瑞希さんの店にみんなで言った後、個別交渉して、凛道蓮と会ったらしい。

それに秀も悠斗もいい顔しなかった。

俺も、気分が悪かった。

そのことが原因でもめた結果。





(カンナは奴と一緒に毒蝮をつぶす片棒を担いじまったんだよな・・・・)





俺達の気持ちを知っていながら、この女はほえる。