彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「奴を見つけ次第、処刑する。」

「はあ?」





聞えた内容と、ドスの利いた声。





「・・・マジかよ?凛道蓮を、オメーが殺すだぁ?」





それで、相手が本気だと察する。





「くっくっく・・・!そうよ、無関係の円城寺君~?要は、公開処刑ってとこだ・・・。二度と、お茶目出来ないようにいじめちまうってところだな~?」





尾村そう言えば、奴の仲間が笑う。

下品で統一感のない雑音。

癪に障った。





「つまり、1対1じゃ勝てないから、いじめるんかよ?」

「・・・・なに?」

「違うのかよ、臆病者~?凛道と1人じゃ戦えないから群れるんだろうー?あいつ倒せば、龍星軍の四代目総長になれるってデマ聞いたけどよ、まさか本気にして殺しにかかる気か~?あいつを舐めてかかったら、その分だけ公開させられるぞ、シロートが・・・!」

「円城寺・・・ずいぶん、話が違うじゃねぇか?」

「あ?何が違うってんだよ、弱虫番長―?」





俺の言葉で不機嫌になった奴に言えば、表情が変わる。





「お前、『アンチ凛道蓮』じゃなかったのかよ?やけに、あいつの肩持つじゃねぇか?」

「はあ!?」





奴が、俺をムカつかせるために来たのはわかってる。

だから、思い通りにならなきゃいい。

尾村の挑発に乗らなきゃいいんだが・・・





「凛道連のこと、えらくかばうような言い方だな・・・?」





相手が、奴があまりにも怪しむような顔をするから。

演技じゃないような顔で言うから。






「――――――――俺がいつ、あの野郎を庇ったって言うんだ!!?」






思いっきり、近くの机を蹴り飛ばしちまった。

それで、尾村の取り巻きだけじゃなく、奴の目の色も変わる。





「ツンデレなんぞ、今時流行らねぇが・・・お前は嘘をつくのが下手だな、円城寺?」

「あん!?俺の何がフカシだって言いやがる!?」

「お前らやっぱり、凛道蓮とつながってるだろう?」





『お前ら』と口にしながら、カンナ達を見る尾村。

1人1人見た後で、俺へと視線を戻しながら言った。