彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「な・・・なんなんですか、あいつ・・・!?」

「迷惑な奴だろう?」





困惑しながら言えば、ため息をつきながら瑞希お兄ちゃんが言った。





「あいつ、俺らが現役の頃にもめてたチームなんだ。」

「ライバルという奴ですか・・・?」

「勘弁してくれ、同格じゃねぇよ!」





私の問いに、心底嫌そうな顔で瑞希お兄ちゃんは答える。





「よくわからねぇーけど、女絡みで皇助がもめたんだよな~」

「野獣が原因で交信が始まったんですか?」

「あいつ肉食系で女好きだけど、珍しく、浅原に言い寄られた女子を助けたんだよ。それを逆恨みして、総攻撃かけてきたんだけどよ~」

「どうなりました?」

「当然、返り討ちにした。つーても、たまたまその場にいた俺が片づけたんだけどな・・・。」

「え!?瑞希お兄ちゃん1人で!?」

「おう!あいつ馬鹿だからさ~俺見た瞬間、皇助のおん・・・ああ、いや、なんでもない。」



(女に間違えられたんだ・・・・)



〔★可能性のある話だった★〕



慌てて口をふさいで誤魔化す姿に思う。

彼女に間違えられたからこそ、その怒りで倒せたんだろうな、と。





「困った話ですね・・・」

「そうだろう?そうだろう!?わかってくれるかぁ~凛?」





同情を込めて言った言葉に、嬉しそうに私を抱き寄せながら言う瑞希お兄ちゃん。





(あん!瑞希お兄ちゃん、今日もいい香り・・・・♪)


「それじゃあ、厄払いに美味い物食べて帰ろうぜ!」

「はぁーい!お供しますっ!」





笑顔で言う好きな人に、私も同じ顔で答える。

こうして私達は、神社を後にしたのだった。