彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「さすがに、そこまでは待てん・・・そうだろう、凛道?」

「ええ!?俺に決定権がゆだねられた!?」

「うーん、そうねぇ~・・・ここは、凛ちゃん次第かしら?」

「モニカちゃんまでー!?」

「わはははは!いっそ、お祓いしなくていいって手段もあるけどな~!?」


「馬鹿言え!!」





からかうように言った百鬼に、ヘビースモーカーが罵声を上げた。





「れ、烈司さ・・・!?」

「目に見えないもん、舐めてんじゃねぇぞ、罰当たりが!!死にてぇのか!!?」





そう言いながらメンチを切る顔は、初めて見る怖い顔。





「皇助・・・!そういうのはやめろって、言ってるよな・・・!?」

「・・・・烈司さん?」





ゾッとして、立ち尽くすぐらい怖かった。





(・・・なんでそんなに・・・怒るの・・・?)





張り詰める空気の中、固まっていれば、肩を叩かれた。





「マジでとるなよ、烈司。皇助も、NGだぞ、それ。」

「瑞希お兄ちゃん!」





私の肩から手を離すと、そのまま烈司さんの隣へ行く瑞希お兄ちゃん。





「烈司、かんべん・・・な?」

「・・・・チッ!」





私にしたように烈司さんの肩を叩けば、舌打ちしてから烈司さんは背を向ける。

イライラした様子で、ガレージから出て行ってしまった。





(どうしたんだろう・・・烈司さんらしくない・・・)





突然起こって、いきなりキレて、怒りながら退場した。

普段の余裕のある姿が嘘みたい。





(・・・お祓いに行かないって言ったから怒ったの・・・?)




残された私は、呆然としながらそうなった理由を考えた。

そんな私の側で、瑞希お兄ちゃんがドスの利いた声で言う。




「皇助、凛には俺の意志で、お祓いを受けさせる。俺が連れてくんだから、文句言うなよ?」

「ケッ!だぁーれが・・・!」





そう答える百鬼の声はいつもより小さい。

気まずいのかもしれない。

それを誤魔化すように、百鬼は私を見ながら言った。





「お祓いついでに、その小動物の健康祈願もしてもらえ!丈夫になるようによー!?」

「俺がするって言ってるだろう?口出しすんな!」





野獣の言葉に舌打ちすると、私へと振り返る瑞希お兄ちゃん。