「僕・・・・免許取れません。だから、バイクは乗りません・・・」
「はあ！？何言ってんだ、凛！？」
「そうだぜ、凛助！！俺らなんて、無免許でバイク乗りまわした時期もあったぜ！？」
「お前は黙ってろ、皇助！！凛、いきなりどうしたんだ！？」
「凛ちゃん、いきなりどうしたの？凛ちゃんバイク、上手に乗ってるじゃない？」
「そうだな。あれなら、教習所も一発で合格だろう。なによりも、何回でも試験は受けられる。んだよ？なんか、わけでもあるのか・・・？」
そっと私に近づく瑞希お兄ちゃんの気配を感じながら、困った。
（・・・なんて誤魔化そう・・・）
身元にかかわるものを取得することはできない。
いっそ、ここでカミングアウトした方がいいのかな・・・！？
「凛ちゃん！なにか悩んでるなら、モニカちゃんに言って！」
「モニカちゃん・・・・」
「あたしわかってる！凛ちゃんが純で無垢な男の子だって！可愛い男の子だから、モニカちゃん助けたいのよ！これが女の子だったら、整形するしかないほど顔をミンチにしちゃうけど！！」
（言ってはならない！！）
〔★モニカの言葉は、凛の心の扉をシャットダウンさせた★〕
（ヤバい！ヤバいよ、モニカちゃん！私が女だと知った瞬間、殺しにかかるよ！）
「馬鹿言うんじゃねぇーぞ、モニカ！！」
「百鬼さん！？」
「凛助が女って、瑞希に失礼だぜ？」
「どういう意味だ、テメー！？」
「わははは！あり得ないって意味だっての！！マジで女なら、俺様が女にしてやるけどよぉ～」
「女って！？なにする気！？」
「下品はやめろ、皇助。もしそうなら、綺麗な体のまま風俗に沈めればいい。金になる。」
「僕を現金に換える気ですか、獅子島さん！？」
「俺的には、メイド的な家政婦さんがいいな～和服もいいかもな、凛たんは？」
「そういう同意を求めないでください！」
「やーねぇ～どいつもこいつも、女のどこがいいのか・・・・ロクデナシねぇ～？」
「ロクデナシはオメーら全員だっ！！」
仲間の言葉に、激高しながらツッコむ瑞希お兄ちゃん。
