彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「あっはっはっ!凛がそう言うなら、そうしちまおうぜ、瑞希~」

「烈司!?」





そのやり取りに、短くなった煙草を取り換えながら烈司さんが言う。





「ガチでモニカが、凛たんを襲わなきゃ、起きないイベントだろう?モニカの心掛け次第だからよ。」

「だからって、烈司~!」

「お?何が心配だ、瑞希~?モニカがケダモノに進化すると決めつけてんか~?」

「・・・・・0だと言えないだろう?」

「なによそれー!!?」





瑞希お兄ちゃんの返事に、項垂れていたモニカちゃんが起き上がる。





「上等じゃないのよ!あたし、凛ちゃんにはプラトニックで行くわ!」

「プ、プラトニック?」

「そうよ、凛ちゃん!ほっぺにちゅーはするけど、それ以外をしたら、遠慮なくみーちゃんの唇を奪いなさい!」

「奪う側なんですか!?」

「俺が奪われる側かい!?」



〔★微妙なラブミッションだった★〕



「では、決まりだな。」

「ええ!?これで、まとめちゃうんですか、獅子島さん!?」

「モニカが愚かな真似をしなければ、お前に害はない。心配しなくても、その際は俺も手を貸してやる。」

「え?助けてくれるんですか?」





意外だと思って聞けば言われた。





「ああ。お前が将来出世した時に・・・・ふむ、ここで立ち話もいかん。中に入るぞ。」

「待ってください!気になる部分で、言葉を止めないでぇ!!」

「伊織テメー!凛をゆする気だな!?」

「馬鹿言うな瑞希・・・こんなお子ちゃまが、将来大物になるはずがない。よくて、係長だ。」

「なんですかそれ!?もしかして、俺馬鹿にされてるんですか!?」

「つーか、全国の係長に謝れ!凛が係長で何が悪い!」

「落ち着け、そこの2匹。」





瑞希お兄ちゃんと一緒に文句を言っていれば、手が伸びてきて引き寄せられる。





「烈司さん!」





見れば、男前の先輩が私と瑞希お兄ちゃんを抱き寄せてきた。