彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「俺は、身持ちは固い方なんだよ!オメーよりは、よっぽど重いわ!このロリコン野郎!」

「ロリ・・・!?誰がロリコンよ!どういう意味よ!?」

「凛にロリ服着せるから、ロリコンだ!つーか、凛に手を出そうとする姿勢で、ロリコン決定だ!」

「4つしか違わないでしょう!?最近のお笑い芸人なんか、それ以上下の二ケタ違いで結婚してんじゃないのよ!?」

「結婚って・・・!?やっぱり、恋愛対象で凛を見てたなぁー!?先輩の立場で、スケベする気だっただろう!?」

「うっ!?し、しないわよ・・・!みーちゃんこそ、凛ちゃんに過保護すぎ!」

「俺は下心ないからいいんだよ!モニカと違う!?」

「はあ!?あたしがエロの塊だって言うの!?見た目はメス!」

「あー!?ぶち殺されてぇーんか、勘兵衛!?」

「だからその名で呼ぶんじゃねぇっ!!」





(マズイ!止めなきゃ、殴り合いのけんかになる!)





両者一歩も引かず、私を間に挟んでにらみ合う。





「瑞希お兄ちゃん!モニカちゃん!もう、それぐらいに――――――」





これに危機感を覚え、止めようとしたが――――――





「それぐらいにしろ。」


ゴン!ゴゴン!





私の声に被るように、低い声と音が響く。





「痛!?」

「痛ぁ~い!?」

「凛道も困ってる。漫才をやめろ。」

「獅子島さん!?」





頭を抱える瑞希お兄ちゃんとモニカちゃんの側で、ハードカバーの本を手にした眼鏡がいた。





「伊織!なにしやがる!?」

「痛かったわよイオリン!」

「痛いのはお前らだ。凛道のこの顔を見ろ。困らせてどうする?」

「「あ・・・。」」

「え?」





獅子島さんの発言に、私を見ながら「しまった!」という顔をする二人。





「?」

「ちげーし!凛を困らせるつもりじゃなかったから・・・!」

「ごめんね、凛ちゃん!もう仲良しだからね・・・!?」

「は、はい、喧嘩をやめてくれたならいいです・・・」






冷静な元ヤン(?)のおかげで、少しだけ落ち着く二人。

そんな瑞希お兄ちゃん達に獅子島さんは言った。