彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「もぉ~そういう抜けてるところも好きよ、凛ちゃん!可愛いから、凛ちゃん大好き~♪」

「え?」





そんなご機嫌な声と共に、私の頬を掴むモニカちゃん。





「みーちゃんの乱暴な運転によく付き合えたわねー?頑張ったいい子には、ご褒美!」



チュウ♪



「は・・・・?」

「「はぁあああああああああ!?」」

「またキスしたな。」




固まる私と、声をそろえて絶叫する瑞希お兄ちゃんと烈司さんに、今の現状を冷静に教えてくれる獅子島さん。





「モ、モニカちゃん!?」

「きゃははは!照れてる、照れてる!可愛い~」

「な、なんで、こんなこと~!?」

「挨拶よ~今日はまだ、こんにちはしてなかったでしょう?こんにちはのチューよ!はい、もう一回、チュウ~・・・・♪」





頬を抑えて聞き返せば、再度顔を寄せてくる。



これに私が――――






「ざけんなコラ!!」

「ぶっ!?」





―――逃げる前に、瑞希お兄ちゃんの拳がモニカちゃんの方へと飛んで行った。





「いい加減にしろ、モニカ!凛にオメーと同じ趣味はない!」

「いったぁ~!?女の子の顔叩いたぁー!」

「叩かれるような真似したんだろう、ドアホ!凛、ごめんな~このバカに変わって謝るわ~」





そう言いながら、捨てられた子犬のような目をする愛しい人。

あまりの愛くるしさに・・・






「そんな!お気になさらないでください・・・!」






許します、という返事しかできない。

そう答えた直後、罵声があがった。





「ちょっと!そうやって、凛ちゃん誘惑しないでよ!」

「モニカちゃん!?」

「ああ!?誰が誘惑だ!?」

「そうじゃない!?あたしに勘違いさせたウルキュンフェイスを、凛ちゃんにも披露しなくていいって言ってんのよ!この尻軽!」

「誰が尻軽だ!?」





指さしながら言うモニカちゃんに、ムッとし顔で頬を染めながら瑞希お兄ちゃんが言い返す。