彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「何をおっしゃいます、瑞希お兄ちゃん。『龍星軍4代目・凛道蓮は、謎の男』、キャッチコピーはそれでいきましょう。」

「凛!?」





キリッと表情を整え、瑞希お兄ちゃんのきれいな手を取って握りながら言うしかない。





「最高の肩書ですよ。さすが、初代総長のセンスは違います。瑞希お兄ちゃんのおっしゃる通りです。」



〔★凛は、瑞希の言いなりになる道を選んだ★〕



「え!?それでいいのか、凛!?」

「もちろんです。瑞希お兄ちゃんのアイディア最高。」

「凛~!」





私の言葉に、握った手を握り返しながら彼は言う。





「だよな~正体不明って、カッコいいよなぁ~俺も、怪盗ルパンとか、怪人二十面相とか、結構好きでさ~」

「アルセーヌ・ルパン、江戸川乱歩、最高ですよね。今度語りましょう。」

「あははは!そうだな、だべろうぜ~!」




これで瑞希お兄ちゃんに笑顔が戻る。

瑞希お兄ちゃんが嬉しそうなら、私も嬉しい。

彼が微笑めば、私の顔も笑顔になる。

これですべて、万々歳。





「なによ、あれー!?凛ちゃんてば、みーちゃんの言いなりじゃなーい!?」

「そうらしいな。瑞希の言うことなら、聞くってことか?」

「それが長所でもあり、弱点か・・・うまく使いこなさねばならんな。」



〔★本人よりも、第3者の方がよくわかっていた★〕



「凛道を飼い馴らすには、瑞希次第というわけか。」

「おい、犬猫みたいな言い方するなよ?凛たんは、俺らの後輩なんだぞ、伊織?」

「そーよ、イオリン!みんなで、凛ちゃんをめでていけばいいじゃない!?ねぇ~凛ちゃぁ―ん!?」


「はい?呼びました?」





モニカちゃん達が何か言っているのは聞こえた。

でも、瑞希お兄ちゃんに夢中で聞いてなかった。

それがよくなかったのかもしれない。