彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「え?違うんですか?」

「そぉねぇ~来店は来店でも、お金払って客としてきたわけじゃないのよねぇ~」

「え!?」

「要は、俺らの家に不法侵入だ。」

「不法侵入?」

「さっきみたいに、後をつけまわすしたり、店の様子うかがったりするって迷惑行為をしてたんだ。」

「えええ!?」





聞いた瞬間、ゾッとした。





「それってヤバくないですか!?」


(私、毒蝮ともめるまで・・・警戒はしてたけど、そこまで周囲を気にしてなかった。)

もしも、ヤンキー達が私の後をつけて、私の着替える場所をのぞいていたら・・・・!?




「痴漢じゃないですかっ!?」

「はあ?痴漢?」

「いえ、痴漢もありますが、そうじゃない!!」




怪訝そうにする瑞希お兄ちゃんさえ目に入らない。

私の心を覆う黒い影。





(『凛道蓮』=『菅原凛』だって、瑞希お兄ちゃんに隠してることがばれてるかもしれない・・・・!?)





バレてはいけないことが、バレてるかもしれないという恐怖に血の気が引く。




(そ、そんなことになってたら、私お兄ちゃんに嫌われちゃう!?)



「心配するな、凛。」





不安を抱く私に、優しい声が掛けられる。





「凛が困るようなことにはなってない。」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「俺らの行動嗅ぎまわってる時点で、こっちも逆マークしてたんだ。」

「?どういうことですか・・・?」





ドキドキしながら聞けば、ニコニコしながら言われた。





「つまりな、俺と凛がバイクの練習に向かうじゃんか?それを尾行してる連中を、他の奴らが〆てたんだ。」

「・・・しめてた?」

「そうよん!凛ちゃんがれーちゃんやイオリンと連取する日は、あたしやみーちゃんが、凛ちゃん達をつけてるヤンキー坊やを捕まえて、『ついてきたら殺す』って脅してヤキ入れてたの~?」

「ヤキぃ!?」




〔☆よい子のためのワンポイント解説☆〕
ヤキ:一方的、ボカスカと、殴ったり、けったりして痛めつけることだよん♪