「まぁ、詳しい話は安全な場所へ行ってからな!」
「瑞希お兄ちゃん・・・・俺、頑張るので、お荷物だと、足手まといだとは思わないでいただきたいと言うか・・・・!」
「あ?なんだよ、急に?凛は天然入ってるけど、しっかりしてるぜ?」
「え?」
目頭が熱くなる状態で言えば、明るい声で言われた。
「凛って『種』なら大丈夫だって思ってるから、俺らは水や肥料やってんだぜ?ちゃんとキレイな花咲かせてくれよ?」
「瑞希お兄ちゃん・・・!」
〔★瑞希からのエールで、凛の気持ちは上昇した★〕
〔★凛の中の恋の花が成長した★〕
「俺、頑張りますっ!!」
「うわ!?こ、こら!タックルするな!」
感動で抱き付けば、単車を左右に揺らしながら瑞希お兄ちゃんが怒った。
しかられることさえ嬉しくて、ごめんなさい♪と言いながら、瑞希お兄ちゃんの背中に頬ずりする。
(刺客やストーカーはともかく、また瑞希お兄ちゃんに助けてもらっちゃった!)
ご迷惑かけちゃったけど、恋する乙女としては嬉しいできごと。
(なによりも、『瑞希お兄ちゃんに、強引に奪われちゃった♪』という状況には変わりない!)
おっかけヤンキー達のおかげで、発生したLOVEイベントだもねぇ~
(まさしく、王子様がお姫様を助けてくれたっていう愛のイベントよ♪)
〔★愛のイベントではなく、危ないイベントである★〕
気持ちを切り替え、ギュッと瑞希お兄ちゃんの背中にしがみつく。
それに彼は、私の背に置いている手で、軽く背中をポンポンと叩く。
まるで、よしよしと、慰めるように撫でられた。
そのまま、私達が乗ったバイクは、その先に続く急カーブを綺麗に曲がった。


