彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





(だって、瑞希お兄ちゃんの頼みだから~~~!)






こうなったら、したことないけどするしかない。


泣きたい気持ちで体を傾けた。







ブロッロッロッ、ギューン!!



「よっしゃ!曲がれた!この調子だ、凛!良いぞっ!」

「いいんですか、この状況ぉ――――――!?」



(なんでこうなってるの~~~~!?)






人間の本能は、よくできているもので。

誰かの肩に担がれてバイクに乗るのは初めてだったけど、私は上手にバイクも、瑞希お兄ちゃんも乗りこなした。

・・・というか、乗れていたというのかな・・・?

無意識のうちに、安全姿勢を体が選んでいたのだろう。

私は自分でも、どう動いたのかわからない。

ただ、はっきりしてるのは・・・・






「うまくいった!凛のストーカーを、まけたみたぜ!」

「ストーカー!!?刺客じゃなくて!?」






ツッコミを兼ねて聞けば、あっさりとした声で瑞希お兄ちゃんは言う。





「ああ、両方だな。つーか、今のは偵察部隊だろう。」

「両方!?偵察!?戦争でも始める気ですか!?」

「仕掛ける気ではいるんだろう・・・」

「なんのために!?」

「凛が強いからじゃねぇーの?」

「はあ!?僕が強い!?」

「強い分類に入る庄倉を倒して、毒蝮も壊滅に追い込んだんだ。」

「壊滅!?あれ、壊滅したんですか・・・!?」

「昨日のドタバタで、頭の岡田を含めた半分以上がポリにパクられたからよ。解散だろうぜ。」

「え!?それ、僕は関係なくないですか・・・!?」

「凛はポリに捕まらないで生き残っただろう?ヤンキー世界は、生き残った者勝ちだ。」


「そんなバトル、参加してない!!」




〔★エントリーさえしていない★〕