彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


私が『凛道蓮』になるために使っているロッカーは、監視カメラのないロッカーです。

雑居ビルの間にある場所で、結構壊れてるけど使える。

お金を入れても返ってくるので、1年ぐらい前から使ってる。

前は瑞希お兄ちゃん探しに利用していだけど、今は瑞希お兄ちゃんに会うために利用している。

その側に男女共用のトイレもあるので、そこが更衣室です。

そこで今日も着替えた。





「・・・これでいいかな・・・?」





数時間前とは違う服装にチェンジ。

身だしなみを気にしながら、服をロッカーに預けて駅に向かう。

顔はマスクで隠す。

帽子もかぶった。

さりげなく、周囲へ目をやる。





(・・・・ヤンキーはいないよね・・・?)



間違えた。






(私を狙ってるヤンキーはいないよね・・・?)






あんなことがあった次の日だから、油断はできない。

今まで、味方に思えたおまわりさんも悪く見える。

電車に乗るまでも、乗ってからも気になる。

休日の午前中は、まだ席に座れる。

見私の良い場所に腰を下ろして、車内を物色する。





(怪しい人物はいない・・・)





そう思いながら、外へと視線を移して思う。





(いや・・・めちゃくちゃ怪しい人がいた・・・)





目の前にいる。





(窓ガラスに映る私・・・・)





帽子とマスクで顔を覆ってるので、どこの花粉症患者だと思う。





(帽子はかぶらなくてもいいかな・・・・)





そう考え、帽子を脱いで気づいた。





(もしかして・・・・マスクだけの変装だと、私ってわかるんじゃない・・・・!?)





黒のショートヘアで、学校でも、瑞希お兄ちゃんの前でも過ごしてる。





(小学生の変身じゃないんだから・・・)





もう少し、髪形をどうにかした方がいいかも。

さすがに、百鬼みたいに髪を立てるのは嫌だけど、烈司さんみたいにオールバックにしてみようかな?





(とはいえ、下手なことはできないから・・・・・・瑞希お兄ちゃんに相談してからにしよう!)



〔★凛のすべてが、瑞希にゆだねられた★〕