彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



(本当は・・・違うところがよかったけど・・・・・)





親に養ってもらってる立場の私が、2人に逆らうことなんてできませんでした。





「学生は勉強が仕事だから、きちんとしてほしいの。そのためにも、健康管理をしてほしいのよ。」

「健康だよ、私・・・?」

「何言ってるの?最近・・・顔色悪いわよ。寝不足じゃないかってぐらいなの、わかってる?」



(ヤバい!隠してたつもりが、バイクの練習による疲労に気づかれてた!?)



「ち、違うよ!あれは・・・学校の勉強の予習とかで・・・つい・・・」

「本当に?お父さんも、凛のこと気にしてたのよ?凛の部屋から、物音一つしないから・・・・部屋に入ったまま出てこないから、寝てるんじゃないかと思ったけど、顔色が悪いしで・・・ねぇ、今日病院へ行こうか?」

「え?」


(病院!?冗談じゃない!)





本当は、少し眠ってと思っていたけど、状況が変わった。

病院なんか行って、お母さんと出掛けた日には、ぐちぐちといろいろ言われる。

貴重な休みが無駄になる。





(お母さんに1日付き合うぐらいなら――――――!!)



“凛!”



(私の答えは決まってる!)




「休日でもやってる個人の病院を教えてもらったから、これから一緒に―――――!」

「平気!!それより、私は出かけるから!」





お母さんの言葉を遮りながら、部屋の扉を開ける。





「約束してるから、出かける!」

「はあ!?約束って・・・凛、もう着替えたの?その荷物は?」

「新しく仲良くなった友達に、勉強教えてって頼まれたの!この間の物理のテストが100点だったから・・・!カバンの中身は、彼女のために作ったテスト対策のノートとかだよ!」





そう言って、私が母親に見せたのは、『凛道蓮』になるための衣装が入ったカバン。