彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




プーと頬をふくらます姿が可愛くて、私は思わず声をかけてしまった。





「大丈夫ですよ、瑞希お兄ちゃん!俺も手伝いますから!」

「凛。」

「一緒にやれば、面倒くさくもないし、早く終わりますからね?」

「凛!お前ってやつは~~~!」

「おーおー!泣かせるねぇー瑞希のせいで落ちたって言うのに・・・・」

「いいわぁ~可愛いわぁ~凛ちゃんマジ天使!!」

「お前は堕天使だけどな。人が良いのだろう、凛道は。」

「わはははは!いいコンビだな、オメーら!ラブラブって奴か~!?」


「ら、らぶらぶって~!」





外野の声に、百鬼の声に焦る。





「からかわないでください!とにかく、いらない物をまとめて片付けないとー!」

「お?顔赤くないか、凛たん?」

「れ、烈司さんまでもぉ~!」





赤面してるだろうということは、私も自覚してた。

だから、誤魔化すためにそう伝えて、手を伸ばす。

ガラクタが入っているダンボールに手を入れ、いくつかの武器を取り出したら――――・・・






カチャン!


「あ。」





抱え込んだ武器のうちの2つが床に落ちる。






ガッチャ!

ガチャガチャチャ!





「え?ええ!?」





それは変形して、T字の武器になった。

そして、見覚えのある形になった。







「これ・・・トンファー?」

「お!?わかるか?」






私の反応に、嬉しそうに瑞希お兄ちゃんは言った。





「それよー武器マニアだった奴が、改造かなんかして作ったのをくれたんだよ。」

「そうなんですか?道理で・・・まるで、さっきの警棒みたいに、コンパクトサイズになるんですね。」

「めずらしいだろう?持ち手を曲げれて、ポケットにでも入れとけばいいって言うけど・・・入んなかったんだよな。」

「そうそう!走ったりすると落すから、瑞希は腰にさしてたんだよな~」





瑞希お兄ちゃんの言葉に、烈司さんも懐かしそうに話す。