彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


そうやって、大好きな瑞希お兄ちゃんに見惚れていたけど、ラブラブタイムはいつも突然終わる。




パンパン!!




「お前達!じゃれ合うのはそこまでだ。」

「はい!離れて、離れて!」

「わははははは!!」

「え!?」

「オ、オメ~ら!?」





手を叩く音がしたと思えば、私の体をモニカちゃんが、瑞希お兄ちゃんの体を百鬼が掴んで引き離す。





「あー!?ちょっと!?」

「わはははは!なに残念そうな声出してんだ、凛助~!?」

「凛ちゃん!4代目になるんでしょう!?だったら、いつまでもみーちゃんに甘えん坊じゃダメでしょう!」

「も、百鬼さん!モニカちゃん!」

「そういうわけだから、甘えたくなったらモニカちゃんの胸においで~凛ちゃ~ん!」

「わわわ!?」





怖い顔で私に言った後、デレデレ顔で唇を近づけるオネェさん。





「こりない奴だな、お前も。」


パコーン!!


「あん!?」





再度、チューをされかけた私を救ったのは、獅子島さんのハードカーバーの単行本。

モニカちゃんの頭に直撃して、彼女は沈んだ。





「おお!伊織、よくやった!モニカ、テメー!セクハラしすぎだぞ!?」

「お前がそれを言える立場かよ~瑞希?いい機会だから、気持ち切り替えるついでに、ガラクタ処分しちまえよ?」

「烈司さん。」





痛ぁーい!と、うなっているモニカちゃんを助け起こしながら、くわえ煙草のお兄さんが言う。





「被害者として、凛たんもそう思うだろう~?あのガラクタのこと?」

「ガラクタって・・・僕の頭に落ちてきたものですか?」

「そうそう!そのガラクタ♪」

「ガラクタじゃねぇよ!」





笑顔で言う烈司さんに、百鬼さんの腕を振りほどきながら瑞希お兄ちゃんが言った。