「そんなん、わからないだろう!?」
私の頭に触れる烈司さんの手を払うと、険しい顔で言い返した。
「大丈夫だと思ってたら、アウトだったって前にもあったじゃんか!?烈司だって、覚えてるだろう!?」
「え?」
「あの時の二の舞、凛にもさせたくないんだ!」
辛そうな顔と声で言うと、ギュッと私を抱きしめる瑞希お兄ちゃん。
「あいつの時みたいに・・・手遅れになったら・・・!」
「あ、あいつって・・・?」
(もしかして、2代目達のことを言ってるの・・・?)
不安で嫌な汗が出る。
ドクドクする心臓。
恐る恐る聞けば、青い顔で言われた。
「毛の生え変わりだと思ってたら・・・皮膚病だった。ポチは治るのに、3か月もかかっちまったんだ・・・!」
「そっちですか!?」
(人間じゃなくて、ハムスター!?)
「というか、なんでポチって名前にしたんですか!?知らない人が聞けば、犬と区別がつきませんよ!?」
「何言ってんだ、タマもいたぞ?」
「そっちも猫だと思われますよ!?」
「なんだよー?凛は、俺のネーミングがおかしいって言うのかよ?」
「う!?そ、そういうわけでは・・・・」
「凛なら、わかってくれるって思ったのに・・・・・やっぱ、変かよ?」
「うう!?」
拗ねた目で、口をとがらせて聞く姿。
子供っぽいけど色っぽい表情。
「くっ・・・!」
(そんな可愛い顔されたら~~~!!)
「く・・・区別がつきにくい名前ではありますが、おかしいとは一切思いません・・・・!」
(否定できるわけない・・・)
「だよな!?そーだよな~!?」
私の返事に、パアッと顔を輝かせて喜ぶ姿。
「やっぱり俺と凛は、気が合うよな~!?」
「は・・・はい・・・・!」
胸キュンスマイルで言われ、彼が望むままに返事するしかない。
(やっぱり恋って、惚れた方が弱いのね~・・・!)
〔★凛の立場は弱かった★〕


