彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「脳へのダメージはないとは思うが・・・凛道。」

「は、はい!?」

「お前、少し寝不足気味だな?ちゃんと寝てないだろう?」



ギク!?




「そ、そんなことないですよ?」

「俺への嘘はムダだと覚えておけ、バカ者・・・!バイクの練習に夢中で、睡眠時間を削っていたな?」

「・・・すみません。」

「え!?凛、お前・・・・寝不足で練習してたのか!?」

「おそらくはな。」





ギョッとする瑞希お兄ちゃんに、私に代わって獅子島さんが答える。





「最初の頃は、体力と神経を使う。疲労の変化は肌に出てくる。その辺りは、モニカが敏感だろうがな。」

「そーよ!凛ちゃんが一生懸命だから、あたし黙ってたけど・・・凛ちゃん、お肌が荒れて、目の下も少し黒っぽくなってたわよ?」

「ええ!?モニカちゃんにもバレてた!?」

「バレてたって、凛!?」

「あ・・・!?」





聞き返す瑞希お兄ちゃんに、しまったと思いながら口を抑える。





「やはりそうか。」





それに眼鏡を直しながら獅子島さんが言う。





「凛道、今のお前は成長期真っただ中だ。寝る子は育つというが、睡眠が慎重に関係するのは事実だ。気をつけないと、瑞希みたいに伸びなくなる。」

「ケンカ売ってんのか、テメー!?」

「幸い、瑞希を乗せて安全運転できるようになったんだ。今後のことも考え、無理のない生活スタイルを作るように。」

「つーか、俺のことは無視かい!?」

「凛道、返事は?」

「わかりました・・・。」





キレる瑞希お兄ちゃんを横目に、素直に謝った。

というか・・・謝るしかないような雰囲気。




(獅子島さん相手だと、まるで学校の先生にでも怒られたような気分になる。)



「これからは、4代目としてお前は夜の街で活動する身だ。昼寝時間を確保しつつ、三時間睡眠でも丈夫に動けるように努力しろ。」

「はぁ・・・」



(でも、言ってることは、学校の先生の言葉とは真逆だけどね・・・)



〔★まさしく、ヤンキー先生だ★〕