彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「みーちゃん!凛ちゃんはどう~?起きたー??」

「やっと起床か、凛道。」

「わははは!そうでなくちゃな、凛助!合格だ!!」

「モニカちゃん、獅子島さん、百鬼さん!」





現れたのは、おなじみの3人の先輩。





「凛ちゃ~ん!おっきしたのね!」

「わっ!?」





真っ先に来たのは、モニカちゃん。





「いい子ねぇ~!おはようちゃ~ん!!」

「へ?」

「うわ!?」


バン!!





私へと突撃すると、瑞希お兄ちゃんを突き飛ばすモニカちゃん。





「瑞希!」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「ぶっ!?」





モニカちゃんに押された瑞希お兄ちゃんは、壁に激突。

それに烈司さんが叫び、私も名を呼ぶが、返事は鈍い声。





「モニカちゃん!瑞希お兄ちゃんに、なんてことを―――――!?

「はぁ~い!凛ちゃんには、こんなことよ~♪」





そんな声と一緒に笑顔が迫る。





「あっ。」





という間に、オネェさんの唇が頬に触れる。






チュウ♪



「ああああああああああ!!?」

「あーあ。」

「わははははは!」

「やりやがったな。」


(・・・ほっぺにチューされた?)





そう自覚した時、瑞希お兄ちゃんの絶叫と、他の先輩方の声が響いていた。





「モニカぁぁぁ!凛に何しやがる!?」

「やぁーね、みーちゃん!おはようのチューよ?外国じゃ当たり前でしょう~?」

「ここは日本だバカ野郎!!寝起きの負傷者にセクハラすんじゃねぇぞ!!」





赤い顔でモニカちゃんを怒ると、彼女と私の間に入る瑞希お兄ちゃん。





「凛に寄るな、エロリストが!」

「なによ~!凛ちゃんは、みーちゃんだけじゃなく、あたし達の後輩でもあるのよ!独り占め厳禁!」

「だからって、チューするなボケ!伊織!消毒液くれ!!」

「次亜塩素酸ナトリウムと、エタノール、どっちがいい?」

「エタノールに決まってんだろう!スプレー缶ごとよこせ!!」





真顔で言う獅子島さんに、歯をむき出しで怒る瑞希お兄ちゃん。

彼が両手に持っていた2つのスプレーの一つを、ひったくるようにして奪って私の顔に向ける。





「目をつぶれよ、凛!」

「え!?ちょっと!?」





驚く私をよそに、目の上に手を置いて目隠しする瑞希お兄ちゃん。

暗くなる視界に、シュ!という音と一緒に、顔に感じる冷たさ。





「ちょっと~マジですることないじゃない、みーちゃん!?」

「バッキャロー!初心な凛に変な真似しやがって!これが原因でグレたらどうすんだよ!?」



〔★心配しなくても、これからグレる予定である★〕