彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「ねーんねん、こーろりーよぉ~♪アハハハ!」

「うぅーん・・・・。」





そこにいたのは、ベッドの上で凛を抱き枕のように抱いてあやしている瑞希の姿。

瑞希の腕の中の凛は、段ボールと段ボールの中身の下敷きになっていた。




「だあああああああ!?なにしてんだ、瑞希!?」

「ちょっとー!?凛ちゃん白目むいてるじゃない!?」

「わはははは!ベットをリングに仕立てて、反則有のプロレスをしたんだなぁ~!?」

「そんなわけあるか、バカ者。現場の状況からして、酔った瑞希がクローゼットにぶつかり、その上に積んでいた段ボールが落下したんだろう。凛道は瑞希を落下物から守ったとみた。」

「相変わらず冷静で納得できる検証ができるな、お前は!?」

「ツッコミは後にして、れーちゃん!ほら、みーちゃん!凛ちゃん離しなさい!」

「むぅ~!俺の湯たんぽ取るなよぉ~」

「何言ってんよ、みーちゃん!」

「そうだぜ、瑞希!凛は~」

「凛ちゃんはあたしの湯たんぽよ!あんたは、ユニクロの湯たんぽでも使ってな!」

「そうじゃだろう、モニカ!」

「きぃー!凛ちゃんはあたしのぉ~!」

「湯たんぽ~!」

「だから、やめろって!!」





そう言って、取り合いを始める二人に烈司が怒れば、伊織がため息交じりに指示を出す。





「らちがあかん。皇助、モニカを引きはがしてくれ。」

「わはははは!おら、こっち来な、おかまちゃん。」

「あー!?誰がおかまじゃコラ!?離せボケ!!」

「事態が収拾するまで離すなよ。烈司、瑞希から凛道を引きはがしてくれ。」

「わーってる!瑞希!瑞希、凛を離し~」


「・・・・スースー・・・」

「瑞希?」





烈司が駆け寄れば、さっきまでのモニカとのもみあいが嘘のような穏やかな顔。

安らかな顔と寝息を立てる親友。






「って!!寝てんのかよぉ!!?」

「スヤスヤ・・・スースー・・・・」






烈司のツッコミに、気絶した凛を抱きしめたまま、寝息で答える瑞希だった。