彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「モニカじゃあるまいし!俺はそんなことしないから、安心しろよ、凛?」

「瑞希お兄ちゃん・・・!なんて心強いお言葉を・・・!」




かばってくれる彼のフェミニストに感激しつつも、




(体で払うイベントはないんだ・・・)




別に私、瑞希お兄ちゃんが相手なら、喜んで捧げるんだけどな・・・



〔★凛は少し、残念な気持ちになった★〕



「大体、体で払うって、ろくでもないこと考えてる時点で、オメーが危ないわモニカ!もう凛に近づくの禁止な!?」

「なんですってー!なんでそうやって、凛ちゃんを独占するのよ!大体、みーちゃんはー!」

「あーうるせぇ!うるせぇ!」

「あ、あの!瑞希お兄ちゃん、モニカちゃんも、喧嘩は~」

「凛!ここはいいから、店の中に入ってろ!」

「え?でも・・・」

「そうよ、凛ちゃん!ポリ公共は、まだ可愛い凛ちゃんを狙って探し回ってるわ!お家の中に身を隠しなさい!」

「モニカちゃん・・・」

「つーか、モニカからも凛を守りたいわ。オメー半径3メートルは、凛に接近禁止な。」

「ちょっとぉ!どさくさに紛れて何言ってんのよ!?あたしは、純粋に凛ちゃんが好きなのよ~!?」

「俺だって、凛が大好きなんだよ!オメーと違って、純粋に、身内として目をかけて~」

「モニカ先輩、真田先輩!気持ちわかりましたが、ちょっとクールダウンして~」

「そうですよ!二人とも~それ以上の争いはー!!」

「俺が食い止めるから、お前らはあっちへ行け。」


「「あ。獅子島さん。」」





にらみ合う2人を見ていれば、その視界にメガネ男子が立ちふさがる。




「まもなく、烈司と皇助も帰還する。凛、台所にすぐできる食事の支度をしてやっているから準備しろ。スープもあるから、温めて酒共々出せ。」

「え!?お酒!?」

「お前らは飲むなよ。冷蔵庫の中にカクテルとビールと焼酎とワインと日本酒などがある。」

「結構具体的に言いましたね!?」

「酒に名前のラベルが貼ってある。間違えることなく用意しろ。俺はワインだ。間違えるなよ。」

「え!?間違えるなって二度言った!?」

「うわ・・・間違えたらお仕置きコースってことですね・・・?」




げっそりしながら聞けば、堂々とした態度で獅子島さんは言う。