彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「口があるんだから、口で言えよ!メモだと、風に飛ばされてわからなくなるかもしれないだろう!?」

「ちゃ、ちゃんと、マグネットで止めましたよー!?」

「つーか、今日は俺と烈司がいただろう!?お前、エンジンかけないで、ガレージから持ち出しただろう!?」

「うっ!それは・・・」

「コソコソしやがって~!やましいことでもあるのか!?」

「そうじゃないよ!」

「じゃあなんでだ!?」


「だって・・・恥ずかしかったんだもん!!」


「恥ずかしい~?」





いろいろたまりかねて、大声を出して本音を吐く。

これに瑞希お兄ちゃんは、私をからかう動きを止める。




「何が恥ずかしかったんだ?」

「そ、それは・・・」





お説教から尋問モードへ。

真面目に聞かれたのと、近い距離にある瑞希お兄ちゃんの顔に顔が熱くなる。

一瞬迷ったけど・・・






(言うなら今しかない・・・)






そう思ったので言った。





「僕・・・いっつも、瑞希お兄ちゃんに迷惑かけてるから・・・」

「はあ?なんだそりゃあ?」

「そうじゃんか!僕、瑞希お兄ちゃんだけ、バイクの後ろに乗せて走れない!いつもいつも、一番気をつけてるのに、ちゃんとできなくて・・・!」

「はあ!?お前、そんなこと気にしてたのか?」


「気にするでしょう!?僕・・・バイクが乗れるようになって、よかったと思ってる!だけどね、肝心の・・・・一番認めてほしい人に、ちゃんとしてるところみせれなくて・・・だから・・・!」

「・・・・だから、恥ずかしいって言うのか?」


「だって、かっこつかないじゃん!?瑞希お兄ちゃんに心配かけないって、きちんとするって約束したのにーーーー毎回毎回、同じ失敗して・・・」


「凛・・・俺は、凛が一生懸命してるのを知ってる。文句なんて言うつもりはねぇぞ?」

「知ってる!瑞希お兄ちゃん、そういう人だからーーーーーだから余計に・・・・!!」





不甲斐なかった。

自分の未熟さが、嫌だった。